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No.217 エックス線検診車の天井からの漏洩線量

X線検診車は重量の問題があるために、床・天井部分に遮蔽物を設けることが難しいこともあり、1回曝射あたり0.05μSvぐらいの漏洩が容易に検出できます。医療機関からの安全評価書では天井部分の遮へいが考慮されていませんが、検診車の天井部分からの放射線の漏洩はどう考えるのがよいですか?

記事作成日:2012/10/01 最終更新日: 2017/08/13

検診車周辺の放射線の飛跡(スカイシャイン)

trajectory of x ray around a X ray car
スケール表示はcm。

利用線錐の線量と検診車周囲の線量

計算の条件

検診車の幅(m)

2

検診車の遮蔽高さ(m)

2

検診車の天井厚さ(mm)

0

天井の開き角度

2.0ラジアン

管電圧

120 kV

一人あたり実効稼働負荷

3 mAs/人

1日あたりの人数

500 人/日

患者入射面ビーム強さ

160 µGy/mAs

散乱線の強度

360 µGy/d(散乱係数0.15%)

推計結果

評価点までの距離(m) 2 4
NCRP法(µSv/d) 56 14
モンテカルロ法(µSv/d) 2.1 0.4

参考:環境放射線調査での検診車からのエックス線の検出例

中俣宏二郎(鹿児島県川内環境監視センター).環境放射線調査における結核検診車の影響.平成15年度放射能分析確認調査技術検討会.2004
中谷 光(石川県保健環境センター).空間放射線の変動について−レントゲン検診による影響−.第45回環境放射能調査研究成果発表会.2003

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