ショッピングモールにある診療所では、消防法の規定のために、エックス線診療室で天井までの画壁を設けられないことがあります。画壁は天井まで到達させることが必要ですか?
少なくとも放射線防護上は、天井付近の隙間からのストリーミング放射線の評価も不可欠だと考えられます。
きちんと放射線安全を確保しないと隣接するショップやショッピングモール管理者からも理解が得られないのではないでしょうか。
画壁等は、その外側における実効線量が一週間につき一ミリシーベルト以下になるようにしやへいする必要がある。
天井及び窓等について防護が不完全な場合が予想されるので、従前通り、その適用については十分注意すること。
線量限度を超えてはならない。
線量限度を超えなくてもALARAの考え方で防護する必要がある(あまりに小さい線量であれば介入は免除される)。
遮へいの方法は問わない(迷路構造などで線量を低減することは原理的には問題ないはず)。
事業者は、労働者が電離放射線を受けることをできるだけ少なくするように努めなければならない。
線量測定法は適切ですか?
合理的な範囲で対策を講じ、周囲の方々や従事者の納得が得られることが必要ではないでしょうか。
同一フロアー内に様々なショップが混在する。
診療所は清潔保持及び保安が必要なので、出入り口が設けられていないようなブース的な状態では認められないと考えられます、
消防法規に関連してエックス線室に問題がある場合は、排煙設備を設けたり、
不燃材を使用したりして消防法規上の問題を解決する必要があると考えられます。
防災と放射線防護に考慮して施設とする必要があるが、どうしても両立が無理な場合はルールを改正するか、そこにはエックス線室を設けないとするしかないのかもしれません(検討中)。
未解決