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No. 218 散乱係数の定義

散乱係数は、何と何の比ですか?

記事作成日:2012/10/29 最終更新日: 2014/04/30

NCRPのリポート147の定義

・分子は散乱体から1m
・分母はエックス線管から1m
の線量です。

しかし、エックス線管と散乱体の距離が異なると、散乱体に入射する線量は変わりますので、この定義には不備がありそうです(おそらく、シールド計算では、線源と散乱体の距離を1mと考えているのでしょう(?))。

The scatter fraction (a1) is defined as the ratio of the scattered air kerma 1 m from the center of the primary beam area at the patient to the primary air kerma 1 m from the x-ray tube for a given primary beam area(4.1.7.2).

NCRPのリポートの元の論文(*)では…

エックス線管がファントムから1mの距離にあって、その 一次線の大きさをファントムの入射表面での値を与えています。

このため、出典に従い正確に記述するのであれば、

a:照射野400cm2の組織類似ファントムから1mの距離における空気カーマ率のXに対する百分率。ただし、ここでエックス線管の焦点はファントムから1mの距離にあるとする。
になるのだろうと思います。

また、一般化すると、「ファントムに入射する一次線の空気カーマ率に対する照射野400cm2の組織類似ファントムから1mの距離における空気カーマ率の比」とできるのではないでしょうか。

なお、「散乱体から1mでの散乱線の量」の「散乱体から1m」とは、原文では、散乱体の中心から1mとなっています。

(*)
Simpkin DJ, Dixon RL. Secondary shielding barriers for diagnostic x-ray facilities: scatter and leakage revisited. Health Phys. 1998 Mar;74(3):350-65.

改正通知で明示されました

平成26年3月31日付けの通知で散乱係数の評価の幾何学的条件が明示されました。