保育士の患者に対し残存甲状腺アブレーション治療を行う予定です。
どのぐらい時間をおいたら仕事に復帰してもいいかと問い合わせがありました。
ICRP Pub.94では、子供を扱う仕事をしている場合には、several weeksの間仕事を休む必要があるかもしれないとされています。
子供の実効線量が10 μSvを超えないことは、
もっとも安全側に推計すると退院時の残存量が1.1GBqであれば28週間の休暇で担保できます。
子供との接触距離や時間
内部被ばくと外部被ばくの割合を仮定
通知例では吸入による曝露は外部被ばくを1mの距離での積算線量と見なした場合、全体の4.5%としています(条件に依存します)。
預託実効線量で10 μSv
30cm
一日8時間
15週間の休暇で担保できる。
預託実効線量で10 μSv
30cm
一日8時間
甲状腺床に投与量の5%が集積、有効半減期:7.3日
その他の臓器の集積率を95%とし、その有効半減期:0.6日
9週間の休暇で担保できる。
体外計測や呼気などでモニタリングするとより合理的に決められるでしょう。
環境放射線モニタリングが充実しているところでは、線源として影響を与えることが考えられます。排水もモニタリングしている環境だと、そこでも検出されるかもしれません。