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No.40 放射性医薬品を運搬する作業員の放射線モニタリング

製薬会社から放射性医薬品を運搬する作業員の個人線量を医療機関は測定する必要がありますか?

記事作成日:2011/01/13 最終更新日: 2023/05/08

管理区域に立ち入ることがないのであれば、医療機関には測定の義務はかかっていません。

関連FAQ

Q.放射性医薬品を製薬会社から医療機関に運搬する作業員に、医療機関が教育・研修を提供する必要はありますか?

A.荷受人か荷送人が、運搬を従事する人に教育・訓練を行うことが義務づけられています。

管理区域外でも事業所内であれば一定の責任を負うべきとの議論例

第4回放射性同位元素等規制法に係る審査ガイド等の整備に関する意見聴取

放射性医薬品の製造及び取扱規則(厚生省令第四号)

製造業者の遵守すべき事項

第二条 製造業者は、作業を行うに当たつて、次の各号に掲げる事項を厳守しなければならない。

7 製造業者は、製造所の外において放射性物質等(危険物船舶運送及び貯蔵規則(昭和三十二年運輸省令第三十号)第二条第一号トに該当しないもの(厚生労働大臣が定めるものを除く。)を除く。以下この項において同じ。)の運搬(船舶又は航空機によるものを除く。)を行うに当たつて、次の各号に掲げる事項を厳守しなければならない。
一 次に掲げるところに従うこと。
イ 厚生労働大臣が定める放射性物質等にあつては、次の(1)から(3)までに掲げる放射性物質等の区分に応じ、それぞれ次の(1)、(2)若しくは(3)に掲げる種類の放射性輸送物(放射性物質等が容器に収納され、又は包装されているものをいう。以下同じ。)とし、又は厚生労働大臣が定めるところにより厚生労働大臣の承認を受けて次の(1)から(3)までに掲げる放射性輸送物以外の放射性輸送物とすること。この場合において、(1)又は(2)に掲げる放射性物質等のうち、(3)に掲げる放射性物質等に該当するものについては、(1)又は(2)に掲げる放射性輸送物に代えて(3)に掲げる放射性輸送物とすることができる。
(1) 危険性が極めて少ない放射性物質等として厚生労働大臣が定めるもの L型輸送物
(2) 厚生労働大臣が定める量を超えない量の放射能を有する放射性物質等((1)に掲げるものを除く。) A型輸送物
(3) 低比放射性物質(放射能濃度が低い放射性物質等であつて、危険性が少ないものとして厚生労働大臣が定めるものをいう。)又は表面汚染物(放射性物質以外の固体であつて、表面が放射性物質等によつて汚染されたもののうち、厚生労働大臣が定めるものをいう。) IP—1型輸送物、IP—2型輸送物又はIP—3型輸送物
ロ 厚生労働大臣が定める放射性輸送物に関する技術上の基準その他の厚生労働大臣が定める基準に従うこと。
二 運搬の年月日、方法、荷受人又は荷送人及び運搬を行う者に関する事項を記録し、これを五年間保存すること。
三 運搬を第三者に委託する場合にあつては、委託を受ける者に対し、前二号の事項を遵守させること。また、このために必要な事項を取り決め、書面として保存すること。

放射性物質等の運搬に関する基準

(平成十七年十一月二十四日)
(厚生労働省告示第四百九十一号)

放射性医薬品の製造及び取扱規則(昭和三十六年厚生省令第四号)第二条第六項第一号、第三号、第五号及び第九号並びに第二条第七項第一号の規定に基づき、放射性物質等の運搬に関する基準を次のように定め、平成十七年十二月一日より適用する。

第三十条 規則第二条第七項第一号ロの厚生労働大臣が定める基準(簡易運搬(製造所の外における車両運搬以外の運搬(船舶又は航空機によるものを除く。)をいう。以下同じ。)に係るものに限る。)は、第一節に定めるもののほか、次の各号に定めるところによる。

七 放射線作業者の被ばくする線量が実効線量限度及び等価線量限度を超えないようにすること。

輸送関係

国土交通省

放射性物質(RI)等の輸送に係る規制
放射性輸送物について

日本アイソトープ協会

アイソトープ輸送ガイド

異常事象発生時を想定した訓練

日本放射線事故・災害医学会での発表資料
医療系核種を想定した事故シナリオ
私たちは常日頃からさまざまな形で放射線に触れているにもかかわらず、残念ながら、放射線について疎く、また放射線事故災害で問題となる放射線は別のものとして捉える傾向にある。その背景には、医学教育における放射線に関連する教育が正当な重みを持って位置づけられていないこと、そして被ばく医療との連動も図られていないことがあげられよう。
むしろ、これまで放射線そのものが、医学教育の中で過小評価されてきたのかも知れない。例えば、薬については生体への影響、作用と副作用など詳細にわたって、多くの時間とエネルギーが医学教育に投資されているのと対照的である。(谷川功一)