放射線治療を実施した放射線技師は照射録を作成する必要がありますが、この照射録に記録する診療照射線技師の氏名は、1名で十分ですか?、それとも、2名必要ですか?
日本放射線治療専門技師認定機構などの「放射線治療における安全確保に関するガイドライン」では、「患者への照射は2名以上の診療放射線技師で行い」(P.35))と記述されていますが、照射記録の書式例では診療放射線技師のサイン欄は1名のみです(P.76)。
このため、照射録に記録する診療放射線技師の氏名は、1名でもよいと考えられます。
実施したことは適切なタイミングで記録すべきです。
オーダリングシステムでは放射線治療での照射録では診療放射線技師の氏名の記録が2名とするように構築して欲しいと要望したものの、病院全体のシステムになるので治療部門だけに限定したことは出来ないとの解答のために、紙ベースの照射録を残している医療機関があります。
この医療機関では日本放射線治療専門技師認定機構などのガイドラインが出されたときから、技師2名のサインで”ダブルチェック”をした記録としています。
つまり、行ったことは記録すべきという考えを実行しています。
この医療機関で用いている様式では、技師サイン覧は1箇所ですが、斜線が印刷されており、上が主技師と下がサブ技師となっています。