1週間や3月間あたりの装置毎の使用時間や使用管電流は、想定される使用状況を考慮して決定します。
どの程度の検査を行うかを決定すると遮へい計算に必要な使用条件のパラメータが決定できます。

血管系透視の実効稼働負荷

20カ国の比較研究結果

Radiation Exposure to Patients During Interventional Procedures in 20 Countries: Initial IAEA Project Results.

IAEAのSafety Reports Series No.59

IAEAのSafety Reports Series No.59 Establishing Guidance Levels in X Ray Guided Medical Interventional Procedures: A Pilot StudyにDRLの案が示されています（表８）

Coronary angiography (CA); PKA 50(Gy/cm2), Fluoroscopy time 9(min), Number of images 1,000
Percutaneous cardiovascular intervention (PCI); PKA 125(Gy/cm2),
Fluoroscopy time 22(min), Number of images 1,700
注：PKAはPRODUCT KERMA AREA。単位の表記が妥当ではないように見受けられます。

実効稼働負荷の「実効」とは、どのような意味があるのですか？

Christensen’s Physics of Diagnostic Radiologyでは、実際の実効稼働負荷（actual workload）に使用係数（use factor）と占有係数（occupancy factor）を考慮したものだとされています。

安全評価ではどのような稼働負荷が使われることがありますか？

Health Canadaでは、expected maximum workloadとの用語が使われています。

遮蔽計算での実効稼働負荷の設定

かつては最低限の実効稼働負荷が定められていました（医薬発第188号通知（平成26年3月31日に改正される前））。

X線装置	3月間の実効稼働負荷（mAs）
骨、胸部、腹部撮影用、胸部集検用間接撮影	4e4
消化器系透視用	3e5
血管系透視用	2e6
CT撮影用	5e6
口内法撮影用	7e3
歯科用パノラマ撮影用	7e2