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No.102 放射線照射器具の翌年使用届の書式

半減期30日以下の核種には翌年使用届が必要となっています。
この届出の具体的な書式を教えて下さい。

記事作成日:2011/02/03 最終更新日: 2024/02/14

各自治体が書式を提示しています


診療用放射線照射器具ではありませんが、診療用放射性同位元素では、用途の記入欄を設けている例があります(大阪市)。

放射線照射器具の翌年使用届の書式例

日本アイソトープ協会の医療放射線管理の実践マニュアルの33ページに様式例が掲載されています。

密封小線源として使われている核種

日本アイソトープ協会の放射線利用統計によると医療分野では密封小線源としてCo-60,Sr-90,I-125, Cs-137,Ir-192, Au-198, Ra-226, Am-241が用いられているとされています。
このうち半減期が30日以下のものは、Au-198です。

翌年使用届の役割

・アイソトープの流通の調整上、必要であった
・短半減期核種は計画的に供給状況を把握しないと、どの程度、医療として提供が可能かどうかわからないことから、活用可能な医療資源の把握という観点に基づき、医療機関から計画の提出を求めている
という考え方もあるようです(そうではないとする説もあります)。
ただし、かつての厚生労働科学研究の中には、ほとんどの自治体の担当者が、この届出の情報は活用されていないので必要ないと考えているという調査結果を示したものもあることから、総括報告書(pdf file, 412kB)においても、この件は見直しが必要との見解をまとめています。