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No.130 診療用RI使用室の出入口

診療用RI使用室の出入口を複数個設けてはいけないのですか?

記事作成日:2011/02/14 最終更新日: 2012/05/31

動線と放射線防護

放射線防護上は、被験者と放射線診療従事者の動線を分けるのが望ましいと考えられます。
また、動線を交わらないようにするという観点からは、患者の動線を一方向にすることが望ましいと考えられます。

記述例

日本アイソトープ協会.PET診療における医療放射線管理の実践マニュアル(47ページ、53ページ)

施行規則の規定の趣旨

診療用放射性同位元素使用室の構造設備の基準を規定した第30条の8第4号の
人が常時出入する出入口は、一箇所とすること。
とは、汚染拡大を防止するものであると考えられます。
一方、PET-RI診療室では、PET装置を室外に設けることとなっています。
操作側からのスタッフ専用の出入り口は、管理を受けない出入りがなく、誰でも立ち入れるようになっていない場合には、省令の趣旨上は、その理念に反するものとは言えないと考えられるのではないでしょうか。

汚染検査室の場所

管理区域からのスタッフ専用の出入り口付近のみに汚染検査室を設けている場合には、患者だけでなく患者に付き添う方のRI汚染が疑われる場合には、円滑に検査できるような態勢とする必要があると考えられます。