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No.142 ヘッドから漏えい線評価時のヘッドの位置

ヘッドから漏えい線はヘッドがどの位置にあると考えて計算するのですか?

記事作成日:2011/02/26 最終更新日: 2020/02/22

遮へい計算マニュアルの考え方

遮へい計算マニュアルでは、
・ヘッドから漏えい線
として、
・下向き使用時の漏えい線量
を考慮することとされています。

一次ビーム使用時分は漏えい線量を無視できる

一次ビームが向いている間のヘッドからの漏えい線量は無視しています。

遮蔽ヘッドからの漏えい線量は、照射方向別に求める必要があるのでしょうか?

照射ヘッドからの漏えい線量は、各方向で照射ヘッドの位置が異なることから、方向別に求めることが本来的ですが、マニュアルの計算例では、下向き照射時で代表して求めています。

放射線施設のしゃへい計算実務マニュアルの10MVのリニアックの例で、ヘッドからの漏えい線量でビームが評価点方向に向いていない場合に、ヘッドからの漏えい線量を考慮していないのは何故ですか?また、患者さんからの散乱線を考慮していないのはどうしてですか?

いずれも無視できるからです(ちなみに、元になった入船寅二先生らのアイデアによる医学放射線学会の指針では、他の方向照射分は利用方向分のみ線量を加えて安全評価するという思想で、それはそれでわかりやすい。しゃへい計算実務マニュアルの5-6注は、一次ビームとヘッド漏えいの両方を合わせて1になるようにすることを示しており、一次ビーム方向ではヘッドからの漏えいを無視するという考え方になっている)。

X線CT装置でのX線管容器からの漏えい線量の評価

それぞれの評価面に近い位置別に評価されている、

日本アイソトープ協会.改訂版 医療放射線管理の実践マニュアル.2002年