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No.145 制動放射の複合遮へい内でのスペクトルの硬化

Sr-89やY-90を使用する施設の制動放射の評価で、複合遮蔽を用いている場合のエネルギースペクトルの硬化の影響はどのように評価するのがよいですか?

記事作成日:2011/02/27 最終更新日: 2022/09/23

詳細計算が最も合理的

信頼できる計算コードを使って(できればベンチマーク計算結果も添付するとよいでしょう)、しゃへい体の条件を合わせてモンテカルロ計算するのがもっとも合理的だと思われます。

簡易な安全側評価

複合遮蔽内の最も密度の低いしゃへい体で厚みを代表させ、「しゃへい計算実務マニュアル」のデータを使う(表6.5.2)のは簡易な安全側評価となります(「医療放射線管理の実践マニュアル」でも極端に厚いしゃへい体では「しゃへい計算実務マニュアル」の最大厚の値を使うという考え方が示されているので、それに沿う考え方(P.108))。

より安全側には最大エネルギーと等しい単色光子と見なすことも考えられますが、上の方法を用いればよいのではないでしょうか。

労働者が曝露するX線のエネルギースペクトル

Experimental Evaluation of Scattered X-Ray Spectra due to X-Ray Therapeutic and Diagnosis Equipment for Eye Lens Dosimetry of Medical Staff. J. Radiat. Prot. Res. 2022;47 (1): 39-49.