検索結果

No.155 学会ルールとSr-89を用いた放射線治療

関係学会が策定したマニュアルに規定されている放射線安全取扱いに関する国内の教育・訓練を受けないままに、Sr-89を用いた放射線治療を行おうとしている医療機関があります。どのように対応するのがよいでしょうか?

記事作成日:2011/03/05 最終更新日: 2019/07/18

日本でのSr-89の供給停止

メタストロン注供給停止について

通知の考え方

医政指発第0319001号:Y-90を投与された患者の退出に関する指針(平成20年3月19日厚生労働省医政局指導課長通知(医政指発第1108第2号に置き換わっています))では、
5.注意事項
(3) イットリウム―90の物理的特性に応じた防護並びに患者及び介護者への説明その他の安全管理に関して、放射線関係学会等団体の作成するガイドライン等を参考に行うこと(注2)。
(注2)
放射線関係学会等団体の作成するガイドライン等については、「放射性医薬品を投与された患者の退出について」(平成10年6月30日医薬安発第70号厚生省医薬安全局安全対策課長通知)の別添「放射性医薬品を投与された患者の退出に関する指針」に注意事項として掲げられてはいないが、当該通知発出の後に作成されたものもあるため、放射性ヨウ素―131、放射性ストロンチウム―89を用いた放射線治療を実施する際には、同様に参考とされたい。
と規定されています。
このため、放射線関係学会等団体の作成するガイドライン等に従って診療する必要があります。
従って日本核医学会等が主催する安全取扱い講習会に従事者をあらかじめ受講させる必要があります。

製薬会社の対応

この講習会に従事者を受講させていない医療機関には、製薬会社はSr-89を供給しないことになっています。