No.210 血管造影室での診療用放射性同位元素の投与
血管造影室で診療用放射性同位元素を投与してもよいですか？
記事作成日：2012/09/06 最終更新日: 2022/08/23
血管造影室で診療用放射性同位元素を投与することは認められていません。
使用の場所等の制限
診療用放射性同位元素は、診療用放射性同位元素使用室で使用することが求められています（規則第30条の14）。
使用の場所等の制限の例外
ただし、 手術室において一時的に使用する場合、移動させることが困難な患者に対して放射線治療病室において使用する場合、適切な防護措置及び汚染防止措置を講じた上で集中強化治療室若しくは心疾患強化治療室において一時的に使用する場合又は特別の理由により陽電子断層撮影診療用放射性同位元素使用室で使用する場合（適切な防護措置を講じた場合に限る。）
は、診療用放射性同位元素使用室以外での使用が認められています。
診療用放射性同位元素の使用
診療に用いることであり、患者に投与することが「使用」と考えられています。
ハイブリッド手術室での使用
手術室であり、エックス線診療室でもあるハイブリッド手術室では、必要があれば、一定の条件を満たせば、診療用放射性同位元素（放射性医薬品）を用いることができると考えられます。
血管造影室での診療用放射性同位元素の投与が想定されていると考えられる例
Selective internal radiation therapy (SIRT)
英国
オーストラリア・ニュージーランド
Robert Wood Johnson University Hospital
頸動脈遮断試験時の局所脳血流の評価
Sentinel Lymph Node Detection in Oral Cavity Squamous Cell Carcinoma
診療用放射性同位元素使用室以外での診療用放射性同位元素の投与が想定されているかもしれない例（情報があればご提供いただければと思います）
早期胃癌に対する腹腔鏡下センチネルノードナビゲーション手術
Sentinel lymph node navigation surgery for early stage gastric cancer
慈恵医大の例
先進医療