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No.246 不均等被ばくの評価方法

不均等被ばく時には受けた線量をどう評価すればよいですか?

記事作成日:2014/09/03 最終更新日: 2024/02/05

部位別に計測した線量を部位別の加重係数で重み付け平均すると受けた量としての実効線量が評価できます。

部位 頭部及び頚部 胸部及び上腕部 腹部及び大腿部 最大の線量を
受ける部位
部位別
加重係数
0.08 0.44 0.45 0.03

不均等被ばくの評価方法

放射線審議会基本部会

外部被ばく及び内部被ばくの評価法に係る技術的指針

不均等被ばくの評価方法について

個人線量測定協議会

個人モニタリングサービス共通技術基準

不均等被ばく評価のあり方

原子力安全技術センター

被ばく線量の測定・評価マニュアル

「計画線量に対して十分に低いレベルの被ばくであるような場合、さらにはモニタリングの目的が予想される被ばく結果が有意値に満たないことを確認する場合には、単一の線量計を胸部(あるいは腹部)に着用することができる」

とされている。

解説資料

山口武憲. 被ばく線量の測定・評価マニュアル内部被ばくについて. 保健物理 2001; 36: 11–7.
山野豊次. 「被ばく線量の測定・評価マニュアル2000」と「放射線施設のしゃへい計算実務マニュアル2000」. 放射線防護分科会会誌 2001; 12: 38–9.
吉澤道夫, 辻村憲雄. 被ばく線量の測定・評価マニュアル外部被ばくについて. 保健物理 2001; 36: 18–23.

国際原子力機関が示している考え方

  • IAEA GSR(一般要求事項) Part3では、段階的アプローチを提示
  • TECDOC-1731では、眼の水晶体の等価線量が5mSv/yを超えそうな場合に頭頸部での測定を求めている。
  • SSG-46では、IVRの従事者で複数の素子を用いることを求めている。

ISO15382:2015「末端部及び眼の水晶体の線量に関するモニタリングの手順書」

ISO 15382: 2015(2017年1月改訂完了)
インターベンショナルラジオロジー(IVR)を取り扱う術者に対しては、X線管側に線量計を装着すべき

  • X線防護眼鏡または顔面マスクを利用する際には、線量計は内側に装着すべき
  • 線量計をX線防護眼鏡または顔面マスクの外側に装着する場合には、線量評価の際に補正が必要

モニタリング・レベル

一年間で15 mSvかつ連続して6 mSv/y以上の放射線曝露が想定される場合にはモニタリングが必要

モニタリング期間

モニタリング・レベル以上の線量を被ばくすることが予想される場合、モニタリング間隔は一月間が望ましい
検討例

手指のモニタリング

ICRP TG117のドラフト
ICRP TG117のドラフト

Graded approach

Use of a Graded Approach in the Application of the Management System Requirements for Facilities and Activities