不均等被ばく時には受けた線量をどう評価すればよいですか?
部位別に計測した線量を部位別の加重係数で重み付け平均すると受けた量としての実効線量が評価できます。
部位 | 頭部及び頚部 | 胸部及び上腕部 | 腹部及び大腿部 | 最大の線量を 受ける部位 |
---|---|---|---|---|
部位別 加重係数 |
0.08 | 0.44 | 0.45 | 0.03 |
「計画線量に対して十分に低いレベルの被ばくであるような場合、さらにはモニタリングの目的が予想される被ばく結果が有意値に満たないことを確認する場合には、単一の線量計を胸部(あるいは腹部)に着用することができる」
とされている。
山口武憲. 被ばく線量の測定・評価マニュアル内部被ばくについて. 保健物理 2001; 36: 11–7.
山野豊次. 「被ばく線量の測定・評価マニュアル2000」と「放射線施設のしゃへい計算実務マニュアル2000」. 放射線防護分科会会誌 2001; 12: 38–9.
吉澤道夫, 辻村憲雄. 被ばく線量の測定・評価マニュアル外部被ばくについて. 保健物理 2001; 36: 18–23.
ISO 15382: 2015(2017年1月改訂完了)
インターベンショナルラジオロジー(IVR)を取り扱う術者に対しては、X線管側に線量計を装着すべき
一年間で15 mSvかつ連続して6 mSv/y以上の放射線曝露が想定される場合にはモニタリングが必要
モニタリング・レベル以上の線量を被ばくすることが予想される場合、モニタリング間隔は一月間が望ましい
検討例