照射ヘッドからの漏洩中性子の一部は、迷路内では熱中性子になり、コンクリート壁などに捕獲され、γ線を放出するので、扉付近では散乱X線と2次γ線を考慮する必要があります。2次γ線の計算はどう考えるのがよいですか?
2次γ線(捕獲γ線)は迷路内の散乱X線よりもエネルギーが高いので、捕獲γ線の量が増えると、その考慮が必要になります。
2次γ線(捕獲γ線)の量は中性子の量に依存します。従って、迷路内の中性子の量が、2次γ線(捕獲γ線)の量を決定します。
遮へい体中の中性子の量はボロンの有無で大きく変わるので、しゃへい計算実務マニュアルではその要素が考慮されています。
扉付近での散乱X線と2次γ線の比が明確に分かっていれば、2次γ線の量を中性子の量から誘導しなくても、放射線安全上は、構わないでしょう。
利用線錐内の多重層遮へい材料として鉄を用いる場合に、光核反応による遮へい体内での中性子生成を考慮する必要があるとの指摘があります。
エネルギーが10 MeVを超える医療用リニアック施設の遮へい設計上の留意