診療用放射性同位元素使用施設において、貯留槽から外部実効線量率を計算する際に利用できる簡便で実際に即した実効線量(率)の遮蔽計算法を教えてください。
以下の文献を参考にすると良いでしょう。
山本哲夫・木下富士美・草間経二・大場久照;貯留槽からの外部実効線量率の新しい計算方法、日本放射線技術学会雑誌、57(9),1128-1137(2001).
また、希釈槽や貯留槽に至るまでの経路からの放射線も考慮する必要があるでしょう(上層階に放射線治療病室を設けることで排水管周辺の線量率が増加することは看護師対象の実習でもよく確認されています)。
No.85 I-131を用いた放射線治療病室からのトイレの配管からの線量
ALPS処理水の安全評価としてIAEAの包括報告書では線量拘束値を用いた(計画被ばく状況を想定)適合性評価を行っていますが、第一回の海洋放出では800倍の希釈がなされています。