リニアック室に患者さんの送り迎えにくる看護師にも電離則では記帳の義務がかかっているのでしょうか?
電離則の労働基準監督署向け解釈通達である基発253号は「管理区域に一時的に立ち入る労働者」の「管理区域への立入りの記録」を「少なくとも立入後1年間保存することが望ましい」と記述されています。
この立入の記録の保存義務は労働者保護のために事業者に課せられたもので、昭和61年7月の審議会からの意見具申に基づいています。
放射線治療を受ける患者さんの診療の介助などの業務による管理区域への一時的な立ち入りの程度は、事前のみならず事後的にもきちんと把握されることから、管理区域に一時的に立ち入る看護師の線量は正しく推定することができ、それが記録され保存されていることから、労働者側の理解も得られ、問題はないと考えられます。
しかし、現場の放射線管理担当者からは、看護師などがリニアック室に立ち入る際には毎回記帳すべきであるという意見が寄せられています。
放射性物質による汚染があった場合には、それに由来した曝露を受けることが考えられます。
しかし、医療機関では使用室内の汚染の程度は常に把握されています。
放射線は空気中の分子に不対電子を生成するために、ラジカルが作られ、その反応産物を曝露することが考えられます。
しかし、医療機関ではこのリスクは十分に制御されています。
放射線施設で生成されるオゾンは安全ですか?
コンデンサ式X線高電圧装置の充電状態において照射時以外にX線装置から漏れるX線(pdf file, 115kB)に曝露することが考えられます。
しかし、医療機器には十分な安全策が講じられています。
上述しているように、医療機関ではきちんと制御されています。
医療機関で気体の放射化物のリスクを気にする必要がありますか?
Medical electrical equipment. Part 2-1: Particular requirements for the basic safety and essential performance of electron accelerators in the range 1 MeV to 50 MeV
201.10.1.2.104.3 EMISSION of IONIZING RADIATION after TERMINATION OF IRRADIATION, due to INDUCED RADIOACTIVITY
This requirement shall apply only when the ENERGY of the ELECTRONS at the TARGET or ELECTRON RADIATION window exceeds 10 MeV.
a) The AMBIENT DOSE EQUIVALENT, H*(10), due to IONIZING RADIATION from the ME EQUIPMENT at the end of a 4 h series of IRRADIATIONS of 4 Gy at the maximum SPECIFIED ABSORBED DOSE RATE, separated by off periods of 10 min, shall not exceed the following values when accumulated over a period of 5 min starting not more than 30 s after the final TERMINATION OF IRRADIATION:
• 10 μSv at any readily accessible place 5 cm from the surface of the ENCLOSURE, and
• 1 μSv at 1 m from the surface of the ENCLOSURE.
Alternatively, the ambient dose equivalent rate measured during the period starting not more than 30 s after the final TERMINATION OF IRRADIATION and extending to not more than
3 min from that time, shall not exceed the following values:
• 200 μSv × h–1 at any readily accessible place 5 cm from the surface of the ENCLOSURE,
and
• 20 μSv × h–1 at 1 m from the surface of the ENCLOSURE.
NOTE The presence of beta particles may add to the skin dose.
201.7.9.2.15 Environmental protection
NOTE The USER’s radiological protection adviser is, generally, the person responsible for the identification and disposal of material that may exhibit RADIOACTIVITY.
To assist the RESPONSIBLE ORGANIZATION’s radiological protection adviser, the following data shall be provided:
– ENERGIES and corresponding maximum ABSORBED DOSE RATES at NTD under conditions of NORMAL USE for
• X-RADIATION (with and without any ADDED FILTER if NORMAL USE is possible in both these states), and
• ELECTRON RADIATION;
– dimensioned shape of the maximum GEOMETRICAL RADIATION FIELDS at NTD for X-RADIATION and ELECTRON RADIATION;
– location(s), referenced to accessible points on the RADIATION HEAD, of:
• the front surface of the TARGET, and
• the ELECTRON BEAM RADIATION window;
– available directions of the RADIATION BEAM;
– if a RADIATION BEAM shield is incorporated, its transmission factor at each X-RADIATION ENERGY;
– guidance and precautions regarding the identification, handling and disposal of ME EQUIPMENT or ME EQUIPMENT parts that may exhibit RADIOACTIVITY.
放射化物が生成されていると、それによる
・外部被ばく
・サブマージョンによる被ばく
・内部被ばく
が考えられます。
その量は施設によって異なりますが、いずれもきちんと制御されており、担当者の指示に従えば問題は全くありません。
放射線部からも詳しい説明があります。
放射線業務に関する自主点検の実施について(自主点検票解説の公開)
CTや透視検査では管理区域(検査室)入り口で患者を受け取ることを徹底しましょう。
放射線管理区域内への患者の誘導や、放射性医薬品投与後の安静待機室への誘導など、放射線管理区域内での患者の誘導については、適切に放射線を管理し、安全が確保されるよう留意しながら行う必要があるが、必ずしも医師が行う必要はなく、放射線管理に関する専門的な知識や技能を有する診療放射線技師を積極的に活用することが考えられる。
厚生労働省医政局長通知(医政発 0930 第 16 号).現行制度の下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェアの推進について
「新しいチーム医療等における医療・介護従事者の適切な役割分担についての研究」. 分担研究報告書(令和 3 年度). タスク・シフト/シェアの好事例に関する調査