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No.136 準備室にある線源からの線量を評価するためのモデルと評価時間

日本アイソトープ協会の改訂版実践マニュアル(138ページ)に、準備室にある線源からの線量を評価するためのモデルと評価時間が掲載されています。

線源の放射能として3月間最大使用予定数量を用いた時の評価時間はどのように考えるのがよいでしょうか?

記事作成日:2011/02/17 最終更新日: 2022/08/23

条件設定

・減衰は考慮しない
・従って短半減期核種だと過大評価になる。このためPET施設だと作業時間あたりの平均存在数量を考えるとよいかもしれません。

評価方法

一日最大使用予定数量(を用いた場合の1時間あたりの線量率)×一作業日あたりの作業時間×3月間あたりの作業日数(作業日/3ヶ月)
=一日最大使用予定数量(を用いた場合の1時間あたりの線量率)×作業日/3月間×一作業日あたりの作業時間
=3月間最大使用予定数量(を用いた場合の1時間あたりの線量率)×一作業日あたりの作業時間

この考え方のポイントは?

存在する線源の量として3月間最大使用予定数量を用いているのがポイントです。

日本核医学会の考え方

核医学診療施設における濃度限度等の評価に関するガイドライン

平均存在数量とは

Bqは1秒間で変化する数

  • 原子の数に比例し、比例定数が壊変定数
  • 時々刻々変化する

排水設備の濃度計算では従来から考慮

排水設備の放射性物質の量の変化

  • 刻々と流入する
  • 刻々と減衰する

tank1

排水設備の放射性物質の量

tank
投与間での減衰を考慮しないと毎週の使用の場合でも、下図のような想定になる。
貯留槽満水時の放射能

投与間での減衰も見込む、より合理的なモデル例

RI法では排気設備でも考慮可能と明示している

人が常時立ち入る場所の空気中の放射性同位元素の濃度
超短半減期の核種については、減衰を考慮した値の使用についても可能とする。

『核医学診療施設における濃度限度等の評価に関するガイドライン』に関する質問主意書

わが国の放射性同位元素内用療法(RI内用療法)の現状及び今後の国の施策に関する質問主意書

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