Q.脳に腫瘍ができたためにガンマナイフでの放射線治療を受けました。
その後、経過を診るため、継続的にMRIの検査を受けています。
放射線ばかりで不安です。
A.MRI(核磁気共鳴イメージング)検査を行う装置は放射線部に置かれていますが、電離放射線を用いる検査ではありません。
従って、この検査で電離放射線が照射されることはありません。
強力な磁場を使うMRIでは検査中に磁場の影響による症状が検査中に出現することがありますが、
健康障害をもたらすことは確認されていません。
また、ガンマナイフは健常な部分を傷つけずに病気のところだけに放射線を正確に照射する治療法です。
腫瘍部分で放射線量が最大となるように多方向から少しずつ放射線を当てていくため、
目的部位以外の健常な脳などが受ける放射線の量を小さくコントロールしています。
関連記事
静磁場の生体影響
電磁波と放射線はどう違うの?
ガンマナイフはエレクタ株式会社の登録商標です。
日本磁気共鳴専門技術者認定機構
MRIのリスク
公益財団法人 日本医療機能評価機構 医療事故防止事業部
MRI検査時の 高周波電流のループによる熱傷
MRI検査に関連した医療事故
PMDA
JSRT
記事作成日:2010/03/04 最終更新日: 2019/04/10