線量計にはエネルギー特性があるので、
精度よく測定するには、放射線のエネルギー情報が必要で、
簡単にエネルギー補正するにはアルミニウムの半価層が使われています。
X線エネルギーを推定する方法
計算
・制動放射データが組み込まれた適当な電子と光子の輸送コードで計算する
例えばEGS
・近似式を用い、加速電子エネルギー、ターゲット材質、アノードの角度、フィルタの情報から計算する。
例えばIPEM report 78
測定
・適当なフィルタを用いて応答特性を調べ半価層を推定する。
例えば群馬大学病院で行われた方法
・ビームをコリメーとして半導体検出器で波高弁別する。
・コンプトン散乱を計測して推定する。
X線CT装置のビームデータを得る測定法
歯科用フィルムのエネルギー依存を調べた例
付加フィルタに関する規制の検討
付加フィルタによる線量低減効果の検討
市川 尚, 松原 孝祐, 福田 篤志.Spectral shaping filter を搭載した血管撮影装置における被ばく線量および画質の評価
記事作成日:2010/05/28 最終更新日: 2019/04/22