IAEAのSafety Reports Series No.59 Establishing Guidance Levels in X Ray Guided Medical Interventional Procedures: A Pilot Studyでは、どのようなガイダンスレベルが提唱されていますか?
A.表として示されています。
手技 | 面積線量[Gy cm2] | 透視時間[分] | イメージ数 |
---|---|---|---|
肝動脈造影 | 50 | 9 | 1,000 |
経皮的冠動脈形成術 | 125 | 22 | 1,700 |
注:元の表ではPKAはPRODUCT KERMA/AREAとありますが、単位の表記が妥当ではないように見受けられます。
20カ国の比較研究結果です。
Radiation Exposure to Patients During Interventional Procedures in 20 Countries: Initial IAEA Project Results.
東京都の対応
高線量医療被ばくにおける皮膚障害の低減に取り組んでいる
関連職種を含めた取決めや手順書があり遵守している
皮膚線量の管理目標値を定めている(管理目標値: Gy )
放射線皮膚障害の発生するおそれがある場合の措置(□患者説明 □観察 □記録 )
患者の被ばく軽減処置をしている
IVRの皮膚障害を巡る判例
東京高裁(2005年7月20日)
病院側の説明義務違反を認定
コスト面から実用化しなかったが、現場の看護職からは歓迎された機能性色素を用いた線量計開発例
機能性色素を用いた放射線インジケータによるIVR患者被ばく線量の検討
古井滋、鈴木滋、神武裕.IVRに伴う患者皮膚被ばく:機能性色素を用いた放射線インジケータ付きベストおよび帽子による線量の推定
諸澄邦彦. 放射線インジケータの有効利用を
鈴木滋.IVR用放射線感受性インジケータ
Suzuki S, Furui S, Matsumaru Y, Nobuyuki S, Ebara M, Abe T, Itoh D. Patient skin dose during neuroembolization by multiple-point measurement using a radiosensitive indicator. AJNR Am J Neuroradiol. 2008 Jun;29(6):1076-81.
石橋徹 (あかね会 土谷総合病院 診療技術部 放射線室), 今田直幸 (あかね会 土谷総合病院 診療技術部 放射線室).放射線インジケータ(RadiMap)の基礎的検討
城戸内孝.IVR時の皮膚被ばく : 放射線インジケーターによる実測
大元秀近.機能性色素を利用した放射線インジケーターによる患者の皮膚線量における基礎的検討
佐藤 斉・佐藤 勝・森本裕子・長谷川光昭・倉品祐二.茨城医療大放 放射線インジケータを用いた医療被ばくの定量測定
資料
RadiMap取扱説明書.pdf
RadiMap技術資料.pdf
機能性色素のその後
微弱な紫外線や放射線を世界最高の感度で検出する色素を開発 ~有害な電磁波の見える化技術で、安全管理に期待~
河合 壯,朝戸 良輔.微弱な紫外線や放射線を 検出する色素へのアプローチ