診療放射線技師からIVR中の撮影での線量が0.5 mGy/フレームで、透視中の線量が25 mGy/分と説明されました。
撮影が2,000フレームだと1Gy、透視が60分だと1.5Gyで2.5Gyになります。
X線ではGyとSvが等しいと説明を受けましたが、
発がんリスクが1Svで5%だとすると、IVRを受けた患者さんの10%以上で放射線誘発のがんが発症すると考えられるのでしょうか?
放射線診療ではビームを絞って患者さんに照射しています。
このため、体全体での平均の線量は、その1/10程度になります。
照射の条件がわかると臓器の線量は推定できますので、詳しくは放射線部にお尋ねされてください。
コーンビームX線CTの例
コーンビームCTでの実効線量推計
線量換算の補足
X線でGyとSvが等しいというのは、
臓器平均吸収線量としてのGyから等価線量としてのSvとの換算で用いる放射線加重係数が1であることを示します。
ここでのGyは入射表面でのビーム中心の空気吸収線量です。
また、リスク係数は実効線量に対して与えられていますので、
発がんリスクを推計するには、ビームサイズなどを考慮したビーム中心の空気吸収線量から実効線量への換算が必要になります。
実効線量と用いたリスク推計の問題点
用語集の実効線量
記事作成日:2010/03/04 最終更新日: 2010/05/17