原子力発電所事故後の現存被ばく状況での放射線防護のカテゴリーの記事は、保健福祉職員向け原子力災害後の放射線学習サイトに移行中です。
正しい応答が得られるまでの時間の目安です。
最終指示値に対して時刻tでの応答は、時定数をτとしたとき、
1-exp(-t/τ)
で与えられます(τ時刻での応答は最終指示値の63%になる)。
測定対象量が細かく変動している場合にサンプリング時間が短い場合には、時定数を小さくしないと、サンプリング時間内の応答が正しく得られません。
サンプリング時間内で測定対象量が一定の場合には、サンプリング時間に対応して時定数を長くした方が変動を小さくできます。
このように時定数の設定はトレードオフの関係にあるので最適化が求められます。
平均計数率が一定と見なせる場合の観測される計数率の標準偏差
1/(2×平均計数率×時定数)1/2
導出はGlenn F. Knoll. Radiation detection and measurement
初版p.550-552
第二版p.650-553
記事作成日:2010/02/23 最終更新日: 2015/07/13