影響は小さいと考えられます。
造影検査やCT検査でも胎児が受ける放射線の量は100 mGy(ミリグレイ)を超えない小さい(=これまでの疫学研究でリスクの検出の程度が困難な程度の)量です。
このため、リスクは小さく妊娠中絶の対象にもなりません(そもそも母体保護法の適用対象外です)。
放射線を用いる検査は、リスクを伴うと放射線防護上は考えられていて、そのリスクを上回るような利益をもたらす場合に行うべきとされています。
この比較検討で、妊娠中であることは、特別な配慮が必要であることを示しますが、必ずしも全ての事例で、妊娠の可能性があれば妊娠テストが推奨されているものではありません。
心配を和らげたい方向けの情報です
医療従事者向け参考資料
日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会 編集・監修.産婦人科診療ガイドライン 産科編 2008
繰り返す検査のリスクがご心配な方へ
小児と放射線(頭部のX線CT検査を繰り返し受けた)
をご覧下さい。
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記事作成日:2010/04/04 最終更新日: 2024/02/09