Ⅴ.IVRでの皮膚障害

高線量率でも20分間以上透視しなければ皮膚紅斑は出現しない?

問題

高線量率でも20分間以上透視しなければ皮膚紅斑は出現しない?
1.まだまだ大丈夫
2.皮膚障害が発生しうる

解答

2.皮膚障害が発生しうる

高線量率透視は患者への入射線量率が1分間で100 mGyを超えることがあります(最高125 mGy/m)。

従って、20分間の透視で2Gyに達することがあります。これに撮影時の線量を加えると3Gyを超えることがあります。

また、患者への入射線量率はX線管を患者さんに近づけると距離の逆二乗で大きくなります。

IVR時の重篤な放射線皮膚障害は患者さんの皮膚の線量をモニタリングすることで避けることができます。

ガイドライン

2021年 改訂版 循環器診療における放射線被ばくに関するガイドライン

スライド20

IAEA

X線透視における患者防護の要点:10

放射線看護学会

有阪 光恵, 草間 朋子.IVRを受けた患者の放射線皮膚障害を継続して観察できる記録シート(IVR手帳)の作成

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記事作成日:2010/05/13 最終更新日: 2021/04/09