放射線治療で線量が多すぎたり少なすぎたりというミスが報道されているけど、
放射線治療は信頼できるのですか?
これまでの事故の原因は詳しく調べられて、様々な対策が取られておる。
例えば?
放射線治療分野の事故があった場合には、専門的な調査を医学放射線物理連絡協議会が行う仕組みが導入されておる。
どんな調査がなされたのですか?
とても詳しく調べられていますね。
その結果どうなったのですか?
提言は実行されていますか?
関係学会で力を合わせてスタッフの資質を確保する試みが始まっておる。
現場の方は頑張っているのですね。
まとめるとどうなりますか?
事故がこれまでにあったのは事実であるが、わが国では、それらの原因が詳しく調べられ、できる範囲で効果的な対策が高じられつつある。
事故を隠さず、きちんと検討しているのがわが国の特徴だと言えるじゃろ。
事故は避けるべきだけど、事故があってもそれにきちんと向き合う姿勢は評価すべきだと思う。
現場の方がよいパフォーマンスを発揮できるように、みんながそれぞれ貢献できるとよいですね。
保科正夫先生によるリポート.放射線治療事故調査員の一人が見たこと-何を伝えられるか!-
事故情報
医学放射線物理連絡協議会. 東京都内某病院における過線量照射事故の原因及び再発防止策に関する医学放射線物理連絡協議会による調査報告書. 日本放射線腫瘍学会誌 2001; 13: 193–6.
医学放射線物理連絡協議会.和歌山県立医科大学付属病院における過剰照射事故の原因及び再発防止に関する調査報告書
医学放射線物理連絡協議会.山形市立病院済生館における過剰照射事故の原因及び再発防止に関する調査報告書(平成17年6月1日)
医学放射線物理連絡協議会.竹田綜合病院における過小照射事故の原因及び再発防止に関する調査報告書(平成18年11月1日)
「放射線過線量照射により晩発性脊髄炎が発症した事例について」の記者会見
医学放射線物理連絡協議会. 国立弘前病院における過剰照射事故の原因及び再発防止に関する調査報告書. 日本放射線腫瘍学会誌 2004; 16: 133–41.
山形大学医学部附属病院.放射線過小照射事故について(平成16年12月15日)
医学放射線物理連絡協議会.山形大学病院における過小照射事故の原因 及び再発防止に関する調査報告書(平成16年11月19日)
I-125密封線源治療
Fact Sheet on Failed Prostate Implant Procedures at the Veterans Affairs Hospital in Philadelphia
品質管理の取り組み
前立腺癌治療用ヨウ素 (125I) シード放射線強度品質管理測定システムの開発と製品化
JASTROのガイドライン
放射線治療の歴史
通知の改正
文言が追加されています。
エックス線装置等の測定(規則第30条の21) 放射線治療の用に供する装置については、『人体に対する影響の大きいことから』特にその精度を確保する必要があるため