生物への移行係数

データが整備されています。

原子力発電所事故後の現存被ばく状況での放射線防護のカテゴリーの記事は、保健福祉職員向け原子力災害後の放射線学習サイトに移行中です。

濃縮係数の例

水産生物への微量元素の特異的濃縮
食物連鎖を通じて生物濃縮・蓄積しないの?(pdf file, 1.9 MB)
カリウムと同じ挙動を示し、特定の臓器に蓄積しません。従って、生物濃縮はかなり低く、食物連鎖を通じた生物濃縮・蓄積もほとんどありません。

動物

Transfer coefficients ( F) and concentration ratios (CR) for I and Cs for animal products relevant to Japan (IAEA 2010)

ElementCow’s milkBeefPorkChickenbEgg contents
IFa5.4E-36.7E-34.1E-28.7E-32.4
CR3.0E-19.5E-29.3E-21.8E-2n/ac
CsFa4.6E-32.2E-22.0E-12.74.0E-1
CR1.1E-12.3E-19.2E-21.9E-1n/ac

移行係数は餌の濃度と生産物の濃度の比
An alternative method for quantifying transfer from herbage to animal products is the concentration ratio, CR, which is the equilibrium ratio of the radionuclide activity concentration in the food product (fresh weight) divided by the radionuclide concentration in the feed (dry matter). Transfer coefficient values can be derived by dividing a CR value by the daily dietary intake (in kg d–1), and CR values can be derived by multiplying the transfer coefficient value by the daily dietary intake (in kg d–1). It has been suggested that, unlike transfer coefficients, the CR for a given element may be generally consistent across species.(pdf file, 1.6 MB)
aMilk (d/L); meat and eggs (d/kg);
bCR values are chicken data presented by Sheppard et al. (2010);
cSheppard et al. (2010) state egg CR values are 10-fold lower than egg F values.
出典
An Overview of the Transfer of Radionuclides to Farm Animals and Potential Countermeasures of Relevance to Fukushima Releases

魚類

Sr-90: 3.7
Cs-137: 54

出典

原子力環境整備センター.海洋生物への放射性物質の移行

魚類

Sr: 2
I: 10
Cs-137: 100

甲殻類

Sr: 2
I: 10
Cs: 30

軟体動物

Sr: 1
I:10
Cs: 30

海藻

Sr: 5
I:1,000
Cs: 50

出典

IAEA technical repots series No.247, 1985

日本原子力研究開発機構(JAEA)による試算

太平洋における放射能濃度分布のシミュレーションについて(pdf file, 406kB)
Technical Reports Series No.422 Sediment Distribution Coefficients and Concentration Factors for Biota in the Marine Environment(pdf file, 524kB)を用いて計算されています。
総説等による濃縮係数一覧表

環境放射能評価検討会

第3回議事要旨

海産生物と放射性物質

海域に放出された放射性物質の海産生物への移行について

水産庁

魚の体内には海中の放射性物質は蓄積しないのですか?

研究例

Concentration ratios of stable elements for selected biota in Japanese estuarine areas
Marine and freshwater concentration ratios (CRwo-water): review of Japanese data

放射性セシウムとは?

環境や体の中での動きはカリウムと同じ

食品中で濃縮しますか?

キノコや山菜を除いては濃縮はわずかです。

どこかの臓器に集積しますか?

放射性ヨウ素と異なり特定的な集積はありません。
魚類の濃縮係数は上をご覧下さい。

すぐに減りますか?

物理的な半減期は30年間と長いです
生物学的な半減期は90日程度(成人)(いくつかの成分の混合です)
実効線量換算係数はそれを考慮しています

チェルノブイリ事故後の影響

事故から20年経過後に被災地住民のCs-137の摂取量は10-20 Bq/day程度であり、
時たま数百Bqの野生のキノコやベリーを食べることから年間の実効線量は0.1 mSv程度になっていると考えられています。

出典

ICRP Pub 111, 18項
小児での年間の線量分布が表2.1に示されています。

農作物への移行係数

土壌から農作物への移行係数

生物圏評価のための土壌から農作物への移行係数に関するデータベース(pdf file, 5.7 MB)
土壌から農作物への放射性物質の移行係数(pdf file, 6.9 MB)

放射性核種の土壌から白米への移行係数

農業環境技術研究所によるデータ

放射性セシウムの土壌から馬鈴薯への移行係数

放射性Csおよび安定Csの土壌から農作物への移行

放射性ストロンチウムの土壌から農作物への移行係数の検討

統計的手法を用いたストロンチウムの土壌農作物移行係数の推定(pdf file, 721kB)

記事作成日:2011/08/12 最終更新日: 2019/07/16

放射線リスク・コミュニケーションを試みた例(動画)

心臓にセシウムがたまるって本当?

資料を探しに来られたいわき市の保育士の方向けのページです

風評被害

薪ストーブは安全ですか?

トリチウムはどうなっているの?

モニタリングポストの値が変動しています

気体として存在する放射性セシウム

放射線計測の不確かさ

個人線量計の値は正しいの?

原子力発電所事故後の保健師活動

井戸水に自然の放射性物質があると言われました

食品中の放射性ヨウ素の濃度

食品中の放射性セシウムの放射能濃度

Subjective health legacy of the Chornobyl accident

食品の出荷制限と摂取制限

生物への移行係数

調理・加工による放射性核種の除去効果

環境試料の放射能検査と放射線防護

食品中の放射性銀について教えて下さい

外部被ばくと内部被ばく

食品中の放射性核種の摂取量調査・評価研究

放射性物質を含む廃棄物の管理

尿中濃度から預託実効線量の計算はどうすればよいですか?

線量限度の考え方を教えて欲しい

原子力発電所事故に伴う放射線への曝露

線量計のアラーム設定はどうすればよいですか?

放射線の測定器の不確かさが大きいのはどうしてですか?

Cs-137を含む水中で受ける外部被ばく線量

単位摂取量当たりの線量換算係数

放射性物質の代謝

Making Choices: Screening for Thyroid Disease

原発事故などによる放射線曝露での発がんなどのリスク

I-131の血液から甲状腺への移行係数と甲状腺等価線量

クライシス・コミュニケーション

「空気中の放射線量」とは何ですか?

地表面の汚染から受ける線量

農業における対策:チェルノブイリ事故後15年における効率の評価その教訓。

母乳を続けてもよいですか?

皮膚に付いた汚染から皮膚が受ける線量

水道水を飲んでもよいですか?

体表面のサーベイメータによる測定での除染の基準はどうやって決まっているのですか?

放射線の影響に関する健康相談について(+サーベイメータの換算係数)

(緊急時における)食品の放射能測定

原子力発電所の事故により、周辺地域の住民が気をつけることは何ですか?

放射性物質の量とリスク(医療分野との比較)

原子力災害時の対応指針(+ICRPからのメッセージ)Publication111を皆で読もう

CPMとは何ですか?

環境放射線測定状況

原子力災害時における心のケア対応の手引き

安定ヨウ素剤 取扱いマニュアル

装備機器の除染の基準はどう考えるのがよいですか?

フォールアウトしたSr-90による歯への線量と放射性セシウムの体内量