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原子力発電所事故後の現存被ばく状況での保健師の役割
被災地向け編
ふくしま保育元気アップ緊急支援事業相談支援者育成研修会
いわき市で開催した保育士対象研修資料(2013年6月4日開催)をアップロードしました。
現場の方にご意見を伺いながら作っています。
よろしければご意見をお寄せ下さい。
研修にご参加頂いた保育士の方々にお送りした資料
保育士の皆さまからいただいたご質問を考えます(2013年7月26日発行/2013年8月28日に3ページの回答文を一部修正/2013年9月5日に6ページの回答文を一部修正)
保健福祉職員向け放射線便利帳・初版(pdf: 91.9 MB)
誤り(次回の版で修正したいと考えています。確認が不十分で申し訳ありません)
11ページ
99%の人が0.5 mSvだったんだよ。
→99%の人が0.5 mSv未満だったんだよ。
誤りを修正した 11ページ(pdf: 1 MB)と 版
頂いたご意見・ご質問
何ベクレル食べたら1ミリシーベルトの値が大きいように思います。毎日、これだけ食べると一年間の食品摂取で受ける預託実効線量が1ミリシーベルトになるのですか?
いいえ。毎日これだけ食べると一年間の食品摂取で受ける預託実効線量は365ミリシーベルトになります。
何ベクレル食べたら1ミリシーベルトの値が大きいように思います。ECRRの線量換算係数はICRPのそれよりも5-10倍高くなっています。ECRRの線量換算係数を用いた場合はどうなりますか?
ICRPの線量換算係数よりも5-10倍大きな線量換算係数を使うと、1ミリシーベルトになるベクレルの大きさは1/5-1/10に小さくなります。
原子力規制委員会設置法
【附帯決議】
十四、放射線の健康影響に関する国際基準については、ICRP(国際放射線防護委員会)に加え、ECRR(欧州放射線リスク委員会)の基準についても十分検証し、これを施策に活かすこと。また、これらの知見を活かして、住民参加のリスクコミュニケーション等の取組を検討すること。
同じ実効線量であっても子供の方がリスクが高いので、単純に実効線量で比較するのはよくないのではないですか?
異なる年齢間で、リスクの大きさを比較する場合には、リスク係数の年齢依存性を考慮する必要があります。
空間線量率はどの程度下がっているのですか?
事故7ヶ月後から30ヶ月後で、平均的な線量率の減少の割合:47 %であると考えられています。物理的減衰から推定できる減少割合は34%とされています。
関連した資料
検討中の資料(pdf, 120kB)です。
保育園での放射線対策に関する保育士活動支援の検討中資料です(pdf, 104kB)。
やっぱり水道水が心配?
雪遊びしても大丈夫?
現場からのデータ例
杉浦広幸、河野圭助、香山雪彦.福島第一原子力発電所事故後の福島市でのクロマツ(Pinus thunbergii)のマツカサと葉における放射性セシウムの汚染状況と子どもの遊び・工作としての利用見込みの検討.日本放射線安全管理学会誌.12(1), 54-56, 2013
地元の研究者が取り組んだ地元のための放射能対策・原子力発電所事故被災者対応の研究成果発表会
研修のコンセプト
調べてなっとくノート活用編
日頃の疑問を解決するための難しいお話し
難しいところは専門家の支援を受けることができます(研修の資料だけでは理解が困難だと思います)。
福島県での保育士対象研修資料(C日程初日)【リンクミスを修正しました(虫遊びでの線量推計例を掲載しています)】
いわき市の保育士の皆様、研修へのご参加ありがとうございました。
事前に資料が準備できず、申し訳ありませんでした。
水産業に関しては、いわきでも2013年9月からの試験操業を目指されているそうです(原子力発電所の汚染水の海洋流出が明らかになったことから、いわき市漁業協同組合は試験操業を延期する方針とされたそうです。その後、試験操業の開始に向けて、シラスの放射性物質検査を試験的に行ったそうです)。
福島県での保育士対象研修の最終日資料
ネタ元
原発震災に対する支援とは何か ― 福島第一原発事故から10ヶ月後の現状の整理― 猪飼周平
復興の時間 福島の未来のために考えておくべきことについて
ボランティアの思いと、被災地の方の思いのミスマッチ?
違和感や感情自体を主題化したり、互いに相手の思いを想像できるプロセスが重要そう…
そのあたりの理論的整理や具体的方法論は『あなたへの社会構成主義』ケネス・J. ガーゲン (著)をご覧下さい。
連載 vol.10 コラム 地域おこし支援員の奮闘記
福島に寄り添う円卓会議.除染作業への参加を考えている ボランティアの方に知ってもらいたいこと
しがらみは解きほぐせる?
「子ども」の前では素直になったり、
あるいは奉仕的態度をとりたくなるのが、多くの大人の特性だとすると…
「子ども」の前で一緒に考えては…
復興に関する子ども向けアンケート
保育士の方からのご質問
専門家やコミュニケーターに保育現場に来てもらい、そこで相談に応じてもらえますか?
できるだけご希望に添うように対応を試みますので、ご連絡下さい。
空気中には今でも放射性物質があると聞きますが、それは原子力発電所からの放出が続いているからでしょうか?
現在の放出量は東京電力が公表しています。
福島第一原子力発電所からの放射性物質の放出量について
平成25年4月25日での放出量の最大値は1時間当たり約0.1億Bq(ベクレル)と推定されています。
この量だと住民の方が暮らしておられるところでの空間線量測定や降下物測定で見つけることは難しいと考えられます。
0.1億Bq/hをどう捉えるか?
年間放出管理目標値との比較
平常時の放出量は、I-131で4.8E+11[Bq/y]を超えないように管理することになっています。
この場合の最大放出量は、1時間当たり約0.5億Bq(ベクレル)となります(半減期が異なるので単純には比較できません)。
この放出量による敷地境界での線量率は、3.4nSv/h程度と推計されています。nSv(ナノ・シーベルト)はμSv(マイクロ・シーベルト)の千分の1です。
かつての推計例
福島第一原子力発電所における現状の放射性物質の放出量評価及び敷地境界における被ばく線量評価について
風が強いと保育所のモニタリングポストの値が高くなるように思います。風が強いと放射性セシウムが舞い上がっているからでしょうか?
風が吹くと…
データを調べてみてはいかがでしょうか。
福島市あすなろ保育園の2013年5月のデータをグラフ化した場合
線量率のデータ
風速のデータ
降下物の量は風速と関係があることが知られています。
定時降下物から放射性セシウムが比較的高い濃度で検出された要因について
従って空気中濃度と風速は関係があると考えられますが、
空気中濃度の変化を空間線量率を計測するモニタリングポストの値の変化から読み取るのは困難だと思われます(Cs-137の濃度が1 Bq/m3の場合の線量率は0.1nSv/h程度)。
空気中濃度の変化をモニタリングポストが観測したと考えられる例
原子力発電所が今どうなっているのか?
再浮遊が心配?
切り干し大根が空気中の粉塵で汚染していた(h24_radiologic/121029_siryou.pdf)。
汚染が集まりやすい場所でコケ類などが10 MBq/kg程度汚染していて、それが乾燥して吹き上がり100 mg程度が100gの表面積が大きく粉塵を吸着しやすい構造になっている大根に付着すると10kBq/kgに汚染になる。
再浮遊(=地表などに降下したものが土埃などとして再び舞い上がること)による曝露量とリスクの推計
ヒトをサンプラーとして使った例(日本放射線安全管理学会第11回学術大会)
防護対策も合わせて評価できる方法。
実着用した不織布製マスクに付着したスギ花粉と放射性セシウムの定量分析 (東大 RIC1、ITEA 東京環境アレルギー研究所2、信州大ヒト環境科学研究支援セ3、ユニ・チャーム4) ○桧垣正吾1、白井秀治2、廣田昌大3、矢野有紀子1、 三嶋 祥宜 4、山元ひろみ 4
林野庁
洗濯物を計測した例
東京電力福島第一原子力発電所の事故に起因した放射性物質による汚染被服の解析および除染
その他、各種のサンプラーが利用可能
毎分2リットル程度しか吸えない装置でも一週間で20 m3の空気が吸える。
このような放射線計測は生活に役立つのですか?測定結果は役立てるにはどうすればよいですか?測って結果が出てもどうしようもないと思ってしまいます。
きちんとした測定で現実を知ることが出来ます。
現実を知る用意が出来ている場合には、測定を判断材料とすることができるでしょう。
その一方で、できるだけマイナス情報は入れたくないという気持ちも尊重されるべきであり、時間をかけて考えていくしかないのかもしれません。
独自に降下物を測定している例
適当なサンプラーを使うと、同じような方法で空気中の濃度を調べることができるでしょう。
例1
例2
国によるダストサンプリングのデータ
降下物測定でも検出されています(東京でも検出。水道水も東京でも検出)
国による降下物のデータ
関連して東京の水道水のデータ
食べ物が心配?
乾燥果物
加工を自粛している柿を食べても大丈夫?
同じ柿だと干すと濃度が高くなるが、同じ一つの柿を食べると体に取り込む量は同じになると思うが、干したものは食べては駄目で、生だと大丈夫とされる理屈が理解できません。
干すなどの加工の際の放射性物質の付着などが無視できるとすると、おっしゃるように一つの柿あたりの放射能量は同じです。
日本のルールはわかりやすさを優先していると考えられます(合理性(食文化を考慮した)を優先している国もある)。
何か工夫すべきですか?
放射線リスクの制御の観点からは、外部被曝や放射性物質の取り込みによる線量を可能な限り下げることが求められます。
可能な限り下げるとは、実現の可能性や容易さ(=単価が高い食品の廃棄をどこまで納得することができるかや、そのコストを社会で負担するかどうかなど)を考慮することです。
例えば、内部被曝によるリスクをあるレベル未満にするためには、摂取する放射性物質の量を一定程度未満とする必要があります。
それがどのような食生活行動で達成できるかは、食品放射能濃度データなどから(理屈の上では)見積もることが出来ます。
また、あるレベル未満のリスクは気にするまでもないと判断された場合は、何らかの食生活上の工夫が必要かどうかも見積もることが出来るでしょう。
このような見積もりで工夫することのリスク回避上の意義を考えることが出来ます。
地域住民の方が研究へのボランティアとして貢献できるような活動例
アップルペクチンは放射能に効くか?
研究が必要かどうかの吟味は難しそう…
アップルペクチンに関するサイエンスライターによる解説記事
「健康食品で解毒」を信じてはいけない
IRSNによるアップルペクチンに関する総説
測定実習している例(いわき市)
自然放射線との比較
言いくるめられているようで納得できません
リスクをどう受け取るかは主観的なものなので、何かの考えが押し付けられていると受け取ってしまうのは当然のことだと考えられます。
納得するには、大変ですが自分で考えるしかないのではないでしょうか。
ご疑問は率直に専門家にぶつけられて下さい。
ホットスポットが心配
2012.12.14に市内の特定避難勧奨地点が解除されましたが、子供達が日常通る場所で0.1 mSv/hに達するところがあることが判明しました
放射性物質がたまりやすい場所では、他のところよりも線量率が高くなります。
そのような場所の除染効果も、年間での線量低減の程度から推計することが出来ます。
現存被ばく状況下での文化
原子力発電所事故により日々の生活での些細な楽しみが失われてしまい、生活の潤いが損なわれてしまいました
放射線防護の取り組みをその地域での文化の一つとして、地域でのそれぞれの役割を再構築していくことが考えられるかもしれません…。
道路の端の放射線量が高い
将来の線量予測
5年後の線量を予測する
除染したことで将来減らせる線量は?
落葉でのたき火をどうする?
イベント
日本放射線安全管理学会
ペップキッズに野菜ソムリエがやってくる!(平成25年6月15日(土))
2013年6/15に行ったペップキッズこおりやまでのプレゼン資料
シンポジウムのまとめ資料
水道水の中の放射性セシウム
線量の高い雨水などが川に流れても、
どうして水道水が低いのか理解できません。
保護者や職場の方も同じような考えのようです。
雨水の濃度は高くありません。
放射性セシウムは濁りの成分に付着しているので浄水過程で除去されます。
mBq/Lオーダーの濃度の水道水中の放射性セシウムを計測されている現場を見に行かれるとよいのでは…
研修
国立保健医療科学院
放射線事故や原子力災害時の地域保健上の対応に関する研修
遠隔研修: 平成27年10月19日(月)~平成27年10月30日(金)
集合研修: 平成27年10月28日(水)~平成27年10月30日(金) 3日間申込期間を平成25年8月30日(金)まで延長予定しました。
保健医療科学院同窓会メールマガジンでの紹介記事
保健師向けセミナー
専門職向け子育て家庭への相談援助のための「放射線と健康」セミナーを開催しました(さらに開催検討中です)。
課題
社会の中でのしがらみ?
社会の中でのしがらみで母親自身が納得できる判断ができていないと感じている場合に、保健師などはどう対応することが求められるでしょうか?
たいへん難しい問題と考えます。
中板によれば、保健師が担うべき役割は、「一人ひとりの健康問題を地域社会と切り離さずにとらえ,対象地区の伝統や風土(地理的条件・歴史的条件・文化社会的条件など)と,個々の生活意識や行動を結びつけて理解し,個人はもちろん,環境や周囲に働きかけ,ひいては健康の格差を縮めながら地域全体の健康水準の向上をもたらしていく活動」とされています。
この考え方を用いると、「社会の中でのしがらみで母親自身が納得できる判断ができていないと感じている場合」において、
しがらみが生じた地域社会と、母親個人との双方に目を向けて、その双方に働きかけて、「地域全体の健康水準の向上」を目指す、ということになるのではないかと考えます。
社会の中でどこに問題がもたらされるかも考える必要があるのかもしれません。
地域住民講話での地域メディエイターの役割
スピーカーの属性が重要かもしれません。
医療機関の心カテ室の放射線防護教育では、放射線部が行うよりも、放射線部の支援を受けて自分でデータを取るなど自ら勉強された看護師さんがされた方が反応がよいことが示唆されています。
ただし、航空機乗務員などの職業的な曝露と現存被ばく状況での曝露では、主観的な感覚は異なると考えられるでしょう。
カテーテル室看護師の放射線の意識と安全管理
地域メディエイターを活用した学習会の進め方の例気持ちの問題への対応
気持ちの問題への対応
原子力発電所事故以降、地域住民の方々の間に様々な葛藤があったことに配慮し、支持的に気持ちの整理が付けられるようにアプローチする。
放射線のイメージ伝達
放射線のことは、理解が容易なように平易な表現を用い(わからないところが何でも質問できるような雰囲気とする必要がある)、具体的な例でいくつかの比較を示し、どのような程度であるかが伝わるように工夫する。
参加者の関心事は、内部被ばくであることから、食品から摂取する量がイメージできるように伝え、参加される方がだいたいの程度としてリスクの大きさを認知できるように支援。
食品の放射線安全
主な食品に関して、地域での放射能測定結果の特徴を示し、なぜ、食品毎に濃度の違いがあるのか理解できるように背景知識を説明し現状把握感の改善につなげる。
吸入による線量
空気中の濃度は、実際に測定してみて、自然放射性物質と比較するのもよいかもしない。
落ち葉を用いたたき火の長野県の考え方
長野県内における落ち葉に含まれる放射性物質の調査結果について
心構えのサポート
最後に、この状況で生活していく心構えとして、関係者がそれぞれ努力していることを参加者で確認し、地域社会のつながりを維持するために、それぞれの役割を果たしていくことのメッセージを地域メディエイターが自身の経験を踏まえて参加者に伝え、どう思うか尋ねる。
リスク認知は主観的であり、どのような解決策が受けいれられるかは事情により異なるので、多様な支援が必要になると考えられるでしょう。
地域の方の取り組みの例
行政機関の取り組みを見せる工夫
いわき見える化プロジェクト
GCM ガイガーカウンターミーティングふくしま
【ふくしまの話を聞こう】 福島で生きるための放射線知識 佐藤順一
公益財団法人東日本大震災復興支援財団による砂場入れ替え・遊具塗装で園児の外遊び支援事例
エートス (実用的放射線防護文化) の構築にむけて―ICRP勧告111に基づいた自助による放射線防護―
福島ホールボディカウンター学術会議
第1回ホールボディカウンター学術会議は何を明らかにしたのか? ―福島県内に配備の進むホールボディカウンターの運用について考える―
いわき市第1回保育所の保護者対象の放射性物質検査学習会
信頼回復に向けて
ふくしま会議除染分科会での森口祐一先生の資料
放射性物質による環境汚染と除染
緊急座談会:福島のお母さんたち、山下俊一さんに迫る
WHOの取り組み
WHO’s public health agenda in response to the Fukushima Daiichi nuclear accident
OECD
An Amazing Come-Back: Working Together for a Strong Recovery and Sustainable Growth in Japan
3rd Science and Values in RP workshop / 6th Asian regional conference on the evolution of the system of RP
Track 2では福島県内の小学校での取り組みが紹介され、市長も交えて、参加者全員で議論しました。
福島県内の自治体の取り組み
福島県と学会との連携活動
地域住民の方とリスク・コミュニケーション活動に取り組んでいる例
飯舘村
リスクコミュニケーション情報紙「かわら版 道しるべ」
飯舘村大気中の放射能測定ーふくしま再生の会との共同研究
伊達市
認識や理解の「ズレ」が除染を妨げている!?
~除染は, 科学的だけではできない, 人の心にも働きかけを~
地元のメディエイターを活用している例
参加者の置かれている状況に配慮した地域講演会
自治体職員との間に入るような個別相談の場の設定
放射能健康相談窓口(放射能を知ろう講話・放射能Q&Aママサロンなども試みられています)
Taking the Initiative: The Housewives of Fukushima
児童の自発性を重視した取り組み例
放射線教育授業(福島県伊達市富成小学校)
富成小学校で放射能を学ぶ「特別授業」開催
生徒が主役の放射線教育2年間の歩み(福島県郡山市立明健中学校)
伊達市教育委員会の放射線教育副読本
保育施設の散歩コースと二ツ箭山のモニタリングの発表会【学校教育で地域貢献を目指されている例(福島高専)】
地元のNPOを活用している例
いわき市の海水浴場の砂浜での放射能調査
それぞれの個人の測定データを丁寧に扱っている例
【福島の内部被ばくと外部被ばく 〜 測って伝える個人線量 〜】WBCのこと,個人線量計D-シャトルのこと(早野隆五、宮崎真)
D-shuttleを使った例が紹介されています。
報道例
福島にいま必要なもの
続・福島にいま必要なもの
“FORWARD” Taking the Initiative The Housewives of Fukushima
国の取り組み
復興庁
被災市町村における保健師の確保について
原子力被災者等の健康不安対策に関するアクションプランについて
文部科学省
環境省
原子力被災者等の健康についてのコミュニケーションに かかる有識者懇談会
基礎資料
東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う放射線による健康影響等に関する国の統一的な基礎資料
食品の規制値の比較(第1章スライドP142)
原子力災害時の防護対策の指標は、フェーズなどを考慮して比較する必要があります。
日本の基準値は2012年4月からのものが掲載されています。これは国内で過酷事故が起きた後1年後から適用されたもので、介入参考線量レベルを1年間の摂取で実効線量として1ミリシーベルトにしています。
Codex規格は国際的な食品流通にあてはめられる規格であり、介入参考線量レベルを1年間の摂取で実効線量として1ミリシーベルトにしていますが、国内での過酷事故を想定したものではありません。
また、米国の基準として示されているものは、国内で過酷事故が起きた後に適用されるもので(ただし、この表で示されている飲料水は除く)、日本での暫定規制値同様に、介入参考線量レベルを1年間の摂取で実効線量として5ミリシーベルトにしていますが、事故後一年度以降も同様に適用することは想定されていません。
JAEAのレビューに基づくNSCの資料
消費者庁の資料での説明(17ページ)
米国FDAの説明資料
飲料用の水の摂取量も考慮に入れて食品全体の濃度を誘導したと説明されています。
復興庁
避難住民説明会等でよく出る放射線リスクに関する質問・回答集
帰還に向けた放射線リスクコミュニケーションに関する施策パッケージ[平成26年2月18日]
資源エネルギー庁
放射線等に関するQ&Aについて(平成23年度原子力安全規制情報広聴・広報事業)
「国民の皆様からも様々なご意見をいただきながら、より良いQ&Aにして参ります。」とされています。
ベラルーシでの取り組み
ベラルーシにおける情報センターの取組み
保健師が見たベラルーシの放射線防護文化
被災地(福島県)以外向け
合意形成の試み
給食の検査結果を丁寧に説明している例
学校給食(提供食)の放射性物質検査の結果
検査の検出限界(パイルアップを考慮すると検出下限と言ってもよいのかもしれない)を小さくすることと、検査件数を増やすことなどはトレードオフなので、検出限界を小さくすることのみを目指すのがよいとは限りません。
柏市の取り組み
「子どもと未来のために~私たちの手で行う放射線量の低減~」(除染支援パンフレット)
広報かしわ
松戸市の取り組み
守谷市の取り組み
文京区教育委員会の取り組み
全国いきいき公衆衛生の会
2012年度 サマーセミナー in 福島
主催:福島地域保健研究会
福島地域保健研究会
震災後の福島県における保健活動の現状
栃木県
那須塩原市
広報誌など
特集 放射能と暮らす2012年12月20日号
那須塩原市放射能対策ハンドブック
ふくしま会議
除染分科会
総合的に考える?
費用と効果のバランス?
次の時代のリスク評価のあり方を考える研究会 除染の費用/効果検討プロジェクト
放射能基準値 食品ごとに違うのが合理的 岡敏弘
AIST
放射性物質除染の効果と費用を評価
- 今後の除染方針に関する議論の土台となる情報基盤を提供 -
福島県内の除染実施区域における除染の費用に関する解析
あなたは合理性に殉じることができるか…
合理性を考えないと社会のどこに負担が生じるか…
つぶやき
きちんと判断するために判断材料を探し出し、それを吟味するのは正しい態度であるかもしれないが、実行は困難。
私たちは、素直に納得できる物語を求めているのではないか…
リスク認知は主観的
リスクが小さいという説明が主観の押し付けと受け取られているのではないか…
(汚されたのは誰のせい?色々な対策はベストを尽くした結果なのか?住民の気持ちは理解されているのか?)
パターナリスティックな手法の限界が露呈しており、方法論そのものの工夫が必要ではないか…
対策そのものの課題も伝える必要があるのではないか…
人々の意見の多様性を確認するツール
環境汚染を伴う災害後の公衆衛生活動例
disaster epidemiologyという分野をご存じですか?
GRACE Study
The Graniteville Recovery and Chlorine Epidemiology (GRACE) Study
実例
Graniteville Picnic August 6, 2005
その理論
Conducting Meaningful Public Participation
・第一次世界大戦で毒ガスとして使われたことがある塩素ガス(産業ではとても重要)が、列車事故により60tも環境に放出してしまった事故がアメリカ南カロライナ州で2005年に起こり9人が死亡した
・この問題の健康面を担当することになった南カロライナ州政府の公衆衛生担当者は着任後24時間以内にこの事故に遭遇することになった[1]
・この地域の8千人のうち5千人が避難を余儀なくされた
・この事故は地域に深刻な問題をもたらした
・意見の対立を巡って人々のいがみ合いも起きた
・この問題に地域の人々はどのように取り組んだのか…感動のストーリーとは…
どんな事故?
まずはこちらをご覧下さい。
Graniteville Chlorine Disaster – Short trailer –
関連動画
Graniteville Documentary Trailer
[1]彼は2013年4月に福島県を訪問時に高校生に対して講義を行ったのでした。
関連記事
Graniteville event to focus on aftermath of train wreck, chlorine spill
Residents’ pictures helping to restore Graniteville
Photovoiceを使った試み
Using community-based approaches to address the needs and assets of a community post-disaster: The story of Project R.I.S.E
Mental health concerns in a rural community post-disaster
Perspectives on emergency response from healthcare providers and community residents: Local disaster with global implications
日本国内での取り組み例
フォトボイス・プロジェクト
NPO法人フォトボイス・プロジェクト
米国National Institute of Environmental Health Sciences
Successful Models of Community-Based Participatory Research
米国EPA
災害地での法的紛争問題解決(難問)も視野に入れたEnvironmental Justiceに関する問題解決モデルは、EPAの取り組みに基づいています。