福島県
福島市
消費者庁
厚生労働省からの通知
水道・食品関係
水道・食品関係がまとめられています。
食品中の放射性物質のモニタリング計画策定のための環境モニタリングデータ等の提供について(東京電力福島原子力発電所事故関連)
牛肉中の放射性セシウムスクリーニング法(365kB)
測定上の注意点(医薬食品局食品安全部監視安全課)
「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」に基づく検査における留意事項について野菜等の試料の前処理に際しては、付着している土、埃等に由来する検出を防ぐため、これらを洗浄除去し、検査に供すること。
なお、土、埃等の洗浄除去作業においては、汚染防止の観点から流水で実施するなど十分注意すること。
「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」に基づく検査における留意事項について
食品中の放射性物質の検査結果について
(財)食品流通構造改善促進機構
食品の放射能検査データ
以下に引き継がれています。
食品中の放射性物質検査データ
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
放射性セシウムを含む玄米粒認証標準物質
産総研・食総研共催:平成25年度 放射性セシウムを含む玄米試料を用いた放射能測定確認試験
玄米試料を用いた放射能測定の技能試験
平成30年度 放射性セシウムを含む玄米試料を用いた技能試験
日本アイソトープ協会一NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータを用いた放射能簡易分析に用いる機器の校正
一NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータを用いた放射能簡易分析に用いる機器の校正
緊急時における食品の放射能測定マニュアルに基づく食品中の放射能の簡易分析について (情報提供 続報)
講習会
【終了しています】第1回放射線の基礎知識講習会(半導体検出器を用いた核種分析のため)
原子力安全委員会により示された「飲食物摂取制限に関する指標」を暫定規制値とすることとされています
放射能汚染された食品の取り扱いについて
「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」も掲載されています。
原子力発電所等周辺防災対策専門部会
環境ワーキンググループ
飲食物摂取制限に関する指標について(平成10年3月6日)(pdf file, 1.4 MB)
毎日摂取は仮定していますが、物理的な減衰も見込んでいます。
介入の是非の観点からなので今後の予測線量(回避線量)から基準を誘導しています。
基準設定以降の環境汚染の追加は想定していないですが、放射性ヨウ素では、時間的・空間的な希釈効果は全く見込まず、安全側に設定されています。
放射性ヨウ素では、甲状腺の等価線量を指標として用い、その線量のヨウ素の寄与として2/3を割り当てています。
さらに放射性ヨウ素による甲状腺の等価線量への寄与のうち一つの食品群に1/3を割り当てています。
年齢階級によるリスクの違いは、年齢階級による実効線量換算係数や甲状腺の等価線量換算係数の違いが効いています。代謝の違い(甲状腺に取り込まれやすいかどうかなど)や体の大きさの違いで単位放射能あたりの線量が異なりますから、それを考慮しています。
規制値と基準値
規制値は食品衛生法の第6条に適用。基準値は食品衛生法の第13条に適用。
食品安全委員会
放射性物質の食品健康影響評価の状況について
「放射性物質を含む食品による健康影響に関するQ&A」(pdf file, 1.1 MB)
東北地方太平洋沖地震の原子力発電所への影響と食品の安全性について(pdf file, 242kB)
Q&Aも記載されています。
「放射性物質に関する緊急とりまとめ」【議論を踏まえた最終版】
厚生労働省からの諮問
関連情報
原子力施設の事故等緊急時における食品中の放射能の測定と安全性評価に関する研究
厚生科学研究の 報告書(pdf file, 10.7 MB)です。
緊急時における食品中の放射能の測定に関する報告(pdf file, 3.7 MB)
飲食物摂取制限値
原子力施設等の防災対策について
「付属資料12」に基準設定の考え方が示されています。
それぞれの基準の考え方の概略
母乳を介して乳児が受ける線量
I-131を摂取した母親の授乳により乳児が受ける線量は母親の摂取量あたり5.4×10-5 mSv/Bq程度です(ICRP Pub.94 Table 13.1)。母親の摂取量が少ないので(300 Bq/kgの水を1l飲んだ場合の乳児の母乳を介した線量は、2×10-2mSv)、乳児のリスクも十分に小さく無視できると考えられます。
300 Bq/kgの水を毎日2l母親が飲んだ場合には、乳児では一日の摂取あたり4×10-2mSvの甲状腺の預託(=甲状腺に摂取されたI-131から将来にわたって与えられる)等価線量(=放射線の種類を考慮した各臓器の平均線量)ですので100日間飲み続けてはじめて40 も4 mSvに過ぎません。
大気環境への放出が制御されている状況であれば、その線量はさらに小さくなります。
母乳を続けてもよいですか?
わかりやすい解説です。
飲食物摂取制限に関する指標
輸入食品中の放射性核種に関する調査研究
日常生活での食品からの放射性物質の摂取とそれにより受ける放射線の量
杉山英男, 寺田宙, 高橋光子, 飯島育代, 礒村公郎.トータルダイエットスタディによる放射性核種の摂取量評価.第44回アイソトープ・放射線研究発表会要旨集.144ページ.2007
杉山英男, 寺田宙, 礒村公郎, 飯島育代.トータルダイエットスタディによる放射性核種の摂取量評価.第67回日本公衆衛生学会総会抄録集.Page621(2008.10)
日本薬学会発表分の抄録(pdf file,717kB)
厚労科研のデータベースから報告書が閲覧できます。
食品中の有害物質等の摂取量の調査及び評価に関する研究
研究年度 平成21(2009)年度
報告書区分 総括
主任研究者(所属機関) 松田 りえ子(国立医薬品食品衛生研究所 食品部)
Hideo Sugiyama, Hiroshi Terada, Kimio Isomura, Ikuyo Iijima, Jun Kobayashi and Kiyoshi Kitamura: “Internal exposure to 210Po and 40K from ingestion of cooked daily foodstuffs for adults in Japanese cities”: J. Toxicol. Sci., Vol. 34: No. 4, 417-425. (2009)
が報告書に掲載されています。
水道水なども含む測定法
FAQ
Ge半導体検出器でバックグランドの測定を行ったところXe-133、I-131、I-132が検出されてしまいました。どうすればよいですか?
検出器のみの汚染というよりも、測定環境全体のバックグランドが増加していることが考えられます。
バックグランドが増加していると考えて測定するとよいでしょう。
周辺の樹木が汚染している場合には、伐採するとBGを減らすことができます。
食品の放射能検査の検出限界はどの程度ですか?
測定の方法や環境により異なります。
食品などの放射能測定での定量下限
放射性セシウムの検出限界はセシウム137とセシウム134のそれぞれの検出限界を足してもよいですか?
セシウム137とセシウム134のそれぞれの検出限界を足して放射性セシウムの検出限界を求めることは安全側になると考えられます。
シミュレーション例
(方法)
以下の仮定で検出できるかどうかを計算
・Cs-134とCs-137の計数効率などを同じと仮定
・Cs-134とCs-137比は事故後1年後を想定
・総放射性セシウムがBGのSDの3倍と仮定
・測定の不確かさは、核種崩壊が確率的な現象であることのみを考慮
(結果)
・百万回試行した結果例
・BG変動の3SDあれば検出を上段に、2SDあれば検出を下段に示す。
・Cs-134が検出
BG変動の3σを超えれば検出:80.7%
BG変動の2σを超えれば検出:84.1%
・Cs-137が検出
BG変動の3σを超えれば検出:90.7%
BG変動の2σを超えれば検出:92.8%
・Cs-134かCs-137のどちらかが検出
BG変動の3σを超えれば検出:98.2%
BG変動の2σを超えれば検出:98.9%
・総放射性セシウムとして合計計数値が検出限界を超える
BG変動の3σを超えれば検出:95.9%
BG変動の2σを超えれば検出:96.9%
(謝辞)
研修でご質問された地方衛生研究所の方に感謝します。
食品の放射能の検査にゲルマニウム半導体検出器ではなくイメージングベースの半導体測定器を使うべきではないですか?
(1)基準を超えるかどうかの判断でイメージ情報は有用ではないと思われます(レベルを知るには有益かもしれません)。
(2)今のところ、食品の放射能検査用に利用可能なイメージングベースの半導体測定器は存在しないようです(イメージングベースの測定としてイメージングプレートは、医療だけではなく、生物への取り込みの機序を調べるためにはよく使われています)。
(3)ゲルマニウム半導体検出器はエネルギー分解能がよいことが特徴。ノイズが多い環境でも目的とする核種からの放射線を弁別する能力が高いので結果としてスクリーニング法としてすぐれた性能を持っています。検出感度を落としてよいのであれば、計数時間を短縮することが考えられるでしょう(精度と処理能力のトレードオフ)。
(4)NaI検出器はスクリーニング検査でも使うことができ、放射性セシウムに関しても、「牛肉中の放射性セシウムスクリーニング法」が発出されています。
(5)ランタンブロマイドを用いた検出器は日本放射線安全管理学会でもマニュアルを整備しようという動きが出始めています。
・固体シンチレーション検出器の関連情報
ポジトロンCT(PET)に使用されるシンチレータ
次世代 PET 研究の進捗状況
試料の量が確保できません
異なる高さの標準試料で高さ補正の係数を得ておくと、標準と異なる高さの試料での定量評価が行えます。
マリネリ容器に示されている秤線まで試料を確保できない場合には、
・校正がなされているより小さいな容器で計測する
ことが考えられるでしょう。
また、充填量に合わせた校正(計数効率やサムピーク補正など)ができるのであれば、定量できると考えられます。
そのためには、
・より小容量の標準体積線源を作る
・シミュレーションで充填量が異なる試料に対して計数効率などを補正する
ことなどが考えられるでしょう。
『スクリーニングレベルにおける測定値の 99%区間上限が基準値レベルで得られる測定値以下であること。』とはどのような意味ですか?
こちらをご覧下さい。
過去のデータ
独立行政法人 農業環境技術研究所
農業環境中に存在する放射性核種の一般公開システム
主要穀類および農耕地土壌の人工放射性核種(90Sr、137Cs) 分析データのインターネット上への公開
北海道立衛生研究所
北海道における日常食中の各核種の経年変化
「北海道における日常食中の各核種の経年変化」が閲覧できます。
関連学会
日本放射線安全管理学会2011年6月シンポジウム
日本疫学会
福島原子力災害での放射線被ばくによる健康影響について(pdf file, 147kB)
検出効率のイメージ
U8容器
マリネリ
検出器周囲の遮へいのイメージ
厚さ2cmの鉛でCs-137からのガンマ線を遮へい
1000個のガンマ線粒子を厚さ2cmの鉛にぶつけています。
黒い線はガンマ線の飛跡です。
赤い線はコンプトン電子の飛跡です。
Cs-137→Ba-137 mからのガンマ線とX線を100個遮へい体入射させた場合
左側からガンマ線とX線を100個遮へい体入射させています。
0.25 mmの鉛
1 mmの鉛
1cmの鉛
2cmの鉛
3cmの鉛
日本酪農乳業協会
JIS
日本工業規格JIS Z4342:2013シンチレーション式放射能測定器−食品中のγ線放出核種
緊急時にどう対応するか?
operational intervention levels (OILs)
IAEA: GSG-2 Criteria for Use in Preparedness and Response for a Nuclear or Radiological Emergency
フローチャート
FIG. 3. Process of assessment of a nuclear or radiological emergency resulting in contamination of a large area.
判断するための指標値
TABLE 8. DEFAULT OILs FOR FIELD SURVEY MEASUREMENTS
TABLE 9. DEFAULT SCREENING OILs FOR FOOD, MILK AND WATER
CONCENTRATIONS FROM LABORATORY ANALYSIS
課題
放射性ヨウ素を含む水試料を蒸発させて全β計測するという想定で非常時に対応できるか(日本ではこのような対応法は取られなかった)?