用語 よ/P
予防原則→注意深い取り組み
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「予防原則」という用語を言い換えているのは何故かな? | |
「Precautionary Approach」が、本来の「予防」とは異なる意味であるからですね |
「注意深い取り組み」と言われると、どれだけ小さいとしてもリスクのことを慎重に考えろと言われているように感じます | |
小さいリスクであっても、それを重要なものとして考えるべきだというメッセージに受け止めるということかしら… | |
リスクはトレードオフの関係にもあるので、「極端な保護主義に走らないようにみんなで考える方法」 -->対策のバランスを取るというところがポイントだと思う | |
人々がゼロリスクを追及していると考えるのも事実とは異なるのではないかしら… | |
ゼロ・リスクと言った場合、追加のリスクがゼロなのか、もともとあるリスクをゼロにしたいのか、でずいぶん話がちがうのではないかな。追加のリスクが自分にとって余計なだけでなく、他人から浴びせかけられたような場合には、作法が守られていないと、リスクの大きさがどうあれ、許し難い感じになるのではないかな | |
リスクへの対応は指定廃棄物の問題にしてもとてもやっかいなものだと思う。もたらされる被害が甚大であれば数百年に一度程度おこることは備えるべきだとも思うし | |
念のためにPrecautionary Approachを取ることで、もたらされるかもしれないリスクに対して(リスク対策はトレードオフの構造にもなり得るので)、Precautionary Approachをどう適用するかも、現場では問われているやっかいな課題だと思う | |
文部科学省のリスクコミュニケーションの推進方策をどう実践するかが問われている難問だと思う | |
それよりも因果関係がハッキリしないリスクについてのこの国の政策「極端な保護主義」であるとして問題になった例を教えて欲しい… | |
下にある岸本の先生の説明は、リクツのこじつけになっていますか? | |
(岸本先生の資料にあるように)日本政府が政策において「極端な保護主義」を採用している例があることに気づきました。軍事です | |
あるリスク対策がトレードオフ構造になるとあるのはいかがですか? | |
トレードオフ構造になり得る場合もあるのでしょうが、ならない場合も多いと考えます。トレードオフ構造になり得る場合でも魚をあまり食べ過ぎないようにしよう、とか妊娠期は控えめにして別の食材から蛋白質をとろう、というような「予防原則」は可能だと考えます | |
注意深い取り組みを行うことは当たり前のことなので、何を主張しようとしているのかよくわからない… | |
トレードオフ構造にならないリスク対策とはどのような例がありますか? |
これまでの環境リスクとこれからの環境リスク
岸本充生.「予防原則」は役に立つか?
Social issue
キーワードの例
・決定しきい値(決定限界)
・不確実性のロンダリング装置(としての統計学?)
・ALPS treated water
・シングル・ボイス
・電子スピン共鳴法を用いた線量推計
・非医療目的での放射線を利用した人体のイメージング
・福島県産の食材の検査
・干し柿にすると…
・食品の出荷制限の解除
・線量拘束値 dose constraint
・原子力発電所事故後の体表面スクリーニング
・体外計測 external counting
・ALPS treated water ALPS treated water
・規制免除 exemption
・自然放射線の対策は必要?
・メンタル・ヘルス活動と地域の文化
・ホット・パーティクル hot particle
・子孫核種 progeny nuclide
・原子力発電所事故後の体表面スクリーニング
・余命損失 Loss of life expectancy
・県民健康調査 Fukushima Health Survey
・安定ヨウ素剤 stable iodine tablets
・サブマージョン submersion
・放射線リスクコミュニケーション 相談員支援センター Support center for social workers engaged in recovery from the nuclear disaster
・薪ストーブをめぐる近隣トラブル
・不当表示 misleading representation
因果関係がハッキリしないリスクについてのこの国の政策「極端な保護主義」であるとして問題になったことが、これまでどれだけあったのだろうか。逆の例ならいくらでもありそうだ | |
予防原則を採用しないことを正当化するための無理矢理ごじつけたリクツではないかしら | |
これまでの反省も踏まえて、正確なリスク評価は困難であったり、よくわからないリスクに対しても、作法に基づく手続きを経て対策を講じることが重要ではないかしら | |
そのためには利害関係者間での協働が必要ではないかしら | |
対策を講じないでも良いことの理由探しにならないで欲しい |
あるリスクの低減を減らすことにより、別のリスクが高まるか、または、あるベネフィットが損なわれることはトレードオフの構造だと思うけど、そこにトレードオフの構造に費用も入れるのは不適切だと思う。費用の問題を入れると、予防的措置に限らず、出費を伴うあらゆる行為はトレードオフとなりますが、それは当たり前のことであり、それを予防施策についてわざわざ強調することは、人々の健康リスクを防ぐために重要な施策を良からぬ意図で妨害しようとしていると勘ぐってしまう | |
対策を講じないことの理由として費用の制約は良くある話ではないでしょうか | |
そもそも、何かの予防的措置を講じるための費用は、別の予防的措置を講じるための費用をぶんどってこない限り、確保できないものですか?何かを削って、予防的措置に回すという政策はあり得ないのですか? | |
予防的措置を講じないために将来被害が発生した場合の、その被害の回復や補償の費用を考えれば、予防的措置を講じてもおつりがくるぐらいであると考えられるので、借金をしてでも予防的措置を講じるという考え方も成り立つと思う | |
どこに費用をつけて、どこを削るかは、予防的措置に限らず、ありとあらゆる政策分野について共通する問題なのではないかな? | |
費用の問題について、「トレードオフ構造」などという、もっともらしい言葉を使って、予防的措置の個別特殊な宿命的課題であるかのように言うことは、現実の政策決定の場面において費用を理由に予防的措置を講じない言い訳に使われるだけであり、極めてアンフェアであると言うことですね | |
人々が望む注意深い取り組みに資源が投入されないのは何故だと考えられるのでしょうか? | |
予防的措置のトレードオフ構造には費用の問題も含まれるのだとの主張は、そのような事例が全くないことからアンフェアだと思う。そもそも真に必要な予防的措置が実施されてこなかったのが費用の問題に過ぎないとするのはまやかしに過ぎず、別の問題を隠しているカモフラージュだと思う | |
取るべき対策が実施されなかったことの反省を考えると、施策決定過程に関する研究が必要だと思う… |
「予防原則はやっても構わないが、トレードオフになってやっかいなので難しいよ」というところが、このページのメッセージでしょうか | |
(あなたが向き合いたくない嫌な方の)リスクにも向き合って対策を考えていこうとしています |
「胸部エックス線検査対策検討委員会報告書(平成17年)」(委員長冨田友幸)
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