用語
さ/R
参考レベル reference level
放射線防護上の判断に使うレベル。
- 線量低減策を講じるかどうか
- 放射線被ばくに関して調査するかどうか
- 放射線被ばくに関して記録するかどうか
のために設定される。
最適化とのツールとして用いられるが、環境経済学の立場では、最適化が図られるためには補償が公平に行われていることが前提になると考えられる。
放射線防護の最適化 -現存被ばく状況での運用-
「参考レベル」は、その値を超える人を優先的に減らす防護活動を実施するためのあくまで「目安線量」です。もちろん、安全と危険の境界を示すものでもありません。いわば、最適化の道具として用いる線量ということができます。
出典
原子力災害専門家グループからのコメント 第三十六回
参考資料等
原子力緊急事態時の長期被ばく状況における放射線防護の実施と課題
intervention levelとreference level
経過
行為と介入は古い概念
- operational intervention level (OIL)は、現在のIAEA BSSでは、緊急時のOperational criteriaとしての位置づけ
- 現在のIAEA BSSでは、現存被ばく状況においてreference levelsを設けることが政府の責務とされている。
現存被ばく状況におけるreference level
5.2. The government shall ensure that, when an existing exposure situation is identified, responsibilities for protection and safety are assigned and appropriate reference levels are established.
Codexのintervention exemption level
TECDOC-1788の注
The term used in the Codex [5] is ‘intervention exemption level’, a term used prior to the publication of GSR Part 3 [1]. This term may now be treated as effectively equivalent to the currently used term of ‘reference level’.
原子力規制庁
原子力災害時の事前対策における参考レベルについて(第3回)
the order of 1mSv per year
- およそ1mSvという意味(a few mSv per yearであり1-9mSvではない)
- ドラフト80項での「with the objective to reduce exposure progressively to levels on the order of 1 mSv per year. 」が元
- 81項で「The Commission recommends that some types of protective actions should be maintained during the recovery process as long as a significant proportion of the affected population receive exposures above 1 mSv per year」と説明している(目安量が1 mSv per yearであることを示唆)
- 860行に「of the order of a few mSv per year」とある。
過去のエピソード
被ばく状況の分類の問題点
どの状況に当てはまるか明らかではないことがある
- 緊急被ばく状況からの移行
- いくつかの自然放射線の扱い
- 潜在被ばく(計画(あらかじめの想定が必要だが不確か)か緊急か)
被ばく状況の適用外
対応のしようのないものは範囲外となる(除外)。
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