用語
ふ/M
不確実性のロンダリング装置(としての統計学?) machine for laundering uncertainty
不確実性やばらつきに直面しながら、個人的あるいは社会的な決断を下す必要があります。
このために、正しいか誤りかや、あるかないかなど、物事を二元的に考える傾向が持たれることになります。
このことは統計学の必要性を生み出しているでしょう。
しかし、統計学を用いた定量的な研究は、不確実性を理解するために用いるためであり、何らかの確信を強固にするために用いるものではありません。選択バイアスや多重比較などによって有意性がもたらされていないか慎重であるべきです。
統計学は、実験室や現場での測定の不確かさやばらつきを、真実として受け止められるきれいな科学的結論に変換することができる現代の錬金術の一形態であるというのは誇張されすぎたメッセージです。
他人を欺かないための最初のステップは、自分自身を欺かないことです。
出典情報
Ethics in statistical practice and communication, Five recommendations
参考資料等
自然現象は確率的に分布しており、不確実性を含んでいます。そのため、科学は統計学を用いてデータに基づいて議論することで発展してきました。ヒトの健康を扱う疫学研究においても不確実性の扱いは避けられず、その分析方法として統計学が用いられています。
リスクがあるかないか?
検出力の限界があり、小さいリスクが本当にあるかどうかは判定できないことがあります。
判定できるのは、○○を超えるがあるかどうか。
はっきりさせてあげることが子どもの心のケアとしても大事じゃないか
真実を知るためにリスクを取るかどうか?
疫学研究で真実を知るためには研究デザインが重要となります。
県民の方自らが最終的に被ばくの影響を判断するためには、検査によるダメージを許容していただいてでも、検査を続けることがどうしても必要なんですということをこの検討委員会としては、痛みを伴いながらもはっきりとお願いすべきじゃないか
第24回福島県「県民健康調査」検討委員会
不確実さ
一ノ瀬正樹.確率と曖昧性の哲学
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