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認知的均衡理論
cognitive balance theory

まとめ

コミュニケーションは放射線計測と同様に相互作用的なものであり、双方が感じている認知的不均衡を解消するために、自分が考えるように社会があるはずとする同化に頼るだけでなく、自分の考え方そのものの見直しが必要な調節機能を発揮することが求められる。そのためには、率直さが不可欠である。このため人々が出会う場を安心できるものとする必要があり、そのためには態度で示すことが重要である。

   
問題文画像1の代替テキスト  あの人って自分の都合の良い情報しか集めていない…
問題文画像2の代替テキスト  みんなそうではないのかな。それには理由があるのでは?
問題文画像1の代替テキスト  こんなに気を使っている私は立派って思いたいのかなあ…
問題文画像2の代替テキスト  そう思わないとやってられないのかもしれないが、みんなが頑張ったから今があるのではないのではかな
問題文画像1の代替テキスト  確かに大変な状況だったから、頑張ろって思うのはわかるけど、ちょっと思い込みが強すぎるのではないかしら
問題文画像2の代替テキスト  それまでに考えていたことが少し変じゃないのかと疑うのは自分自身からしかありえないけど、何が正しいのかも難しいお話しです
問題文画像1の代替テキスト  確かに算数だと正しいことがあるかもしれないけど、絶対に正しい政策なんてないと思う
問題文画像2の代替テキスト  永遠に平行線となるように思える問題ばかりかもしれないが、世界中の人々が努力を続けてきています
問題文画像1の代替テキスト  どちらにしても、 余裕がないと考える幅を広げられないから、周囲の暖かいサポートが大切ということね。

認知的均衡理論

自身の認知と社会の見え方を合わせようとすること。この間には不整合が生じるので、社会はこう見るのが正しいと考えるか(同化)、自分の考え方が良くないので変える必要があるとなる(調節)。自身の認知に合う情報を選択的に集めるのは同化である。同化により解決している場合には(解決させないと辛い)、認知に合わない情報をよかれと思って提供しても受け入れられない。自身の認知傾向は本人にとって利益があるので(例えば、○○に心配しているのは母親としてよい存在であると思える)、無理に変えることができない(○○に心配しなくてもよい母親だと思えるようになる必要がある)。また、そのように認知しないといられない状況という側面もある。調節は自発的になされるのでそのための環境整備が重要(心理的な緊張を解くような)。もっとも、この理論を推し進めると、全ての自分を疑えとなり(この理論も何かを都合よく考えるための罠かもしれない)、辛い面が出てきそうなので、適当なところで妥協するしかない。

参考資料等

永田良昭・飛田 操 編.現代社会を社会心理学で読む 第4章 認知的な矛盾の統合における他者との関係の意義


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更新日:2015年03月17日 
登録日:2014年03月21日 

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