用語
こ/C
交絡 Confounding
原因と結果と思われるものの双方に関連し、それらの2つの間に関係があるかのように見せてしまうこと。見かけ上の関係。
参考資料等
佐藤俊哉、松山 裕.交絡という不思議な現象と交絡を取りのぞく解析 標準化と周辺構造モデル
交絡因子を調整しようとしている例
生活習慣等調査回答用紙
西出朱美 、工藤伸一 、吉本恵子 、古田裕繁 、三枝新.累積線量が 50mSv 以上の放射線業務従事者における食事の傾向
交絡因子を誤解した報道例
被爆者のがん発症、喫煙影響せず 国の主張と異なる結果
RERFのプレスリリース
被爆者のがんリスクについて発表
喫煙には強力な発がん作用がありますが、その影響は被爆者の全線量域にわたり均一に分散していました。
放射線安全フォーラム第61回 放射線防護研究会
テーマ: 放射線疫学調査における交絡
交絡因子での調整のし過ぎ?
「検査年度」と「検査間隔」が、それぞれ結果に影響を与えていることを疑っている例
調整項目に関しましては、評価部会の中でも少し出ていましたように、検査年度と検査間隔ということに関しては両方を調整すると調整しすぎになってしまうんじゃないかというような御意見もいただきましたので、今回のところは検査年度のみを調整しております。
放射線曝露以外の影響であることが示された例
McMahon DM, Vdovenko VY, Stepanova YI, Karmaus W, Zhang H, Irving E, Svendsen ER. Dietary supplementation with radionuclide free food improves children`s health following community exposure to (137)Cesium: a prospective study. Environ Health. 2015 Dec 22;14:94. doi: 10.1186/s12940-015-0084-x. PMID: 26689948; PMCID: PMC4687105
交互作用
放射線と喫煙と肺癌 喫煙と放射線被ばくが肺癌の各組織型に及ぼす影響-日米共同調査による新しい知見
甲斐倫明.ICRP 第 4 専門委員会ポルト会議報告、Michiaki KAI, Meeting Report: ICRP Committee 4 in Port, Japanese Journal of Health Physics, 2010, Volume 45, Issue 1, Pages 90-92, Released on J-STAGE February 04, 2011, Online ISSN 1884-7560, Print ISSN 0367-6110
性,年齢,民族と異なり,喫煙は放射線以上に強力な発がん物質であり,公衆衛生上の重要なリスク因子である。それを意識することなく放射線を見ているだけでよいのであろうか。そんな思いは空振りであった。
リスクモデルとベースライン
喫煙調整の有無とその方法によるERRの違い
ベースラインと非被ばく者集団の違いよる。喫煙未調整の場合[a]は喫煙者を含んだ非被爆者全体がベースラインとなっており、喫煙調整をした場合[b][c]は、それぞれ非喫煙非被爆者の場合(相加モデル)、喫煙状況が等しい非被爆者の場合(相乗モデル)をベースラインとしたERRを推定している。
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