用語 り/R

リスク
risk

ある行為が将来もたらすかもしれない危害により損失が生じる可能性。 危害の種類で損失が異なる場合には、その危害の生起確率とハザード(有害事象の有害性の大きさ)の積で与えられることがある。 何もしなくても損失は生じるので、リスクの大きさは、バックグランドとの差である寄与リスクや比(=何倍に増えるか)である相対リスクで与えられる。 バックグランドの大きさは時代や地域で異なるのでリスクの大きさは、それらにも依存する。 一般にリスクを取らないと利益は得られないように、社会の中でのリスクとは何かも研究対象となっている(リスク社会)。

参考資料等

相対リスクと絶対リスク

ベースラインのがん死亡の生涯での確率を0.3とし、1Gyでのがん死亡の相対リスクを1.5とすると、1Gyの曝露だとがん死亡の確率は生涯で0.45となり、ベースラインに比べると0.15の増加であることから、DDREFを2とすると過剰絶対リスク(=単位線量あたりの絶対リスク)は0.075となり、0.05とは一致しないのでないでしょうか?

そもそもが簡略化した議論であり、細かい吟味を想定しないと考えられます。
統一的基礎資料

絶対リスク(差に着目)

観察期間にわたって、集団中に生じた疾患の総例数または率であり、人年あたりやその単位線量あたり(人年Gy当たり)で示される。なお、歴史的・慣用的には「過剰絶対リスク」に相当する内容を示す場合もあるとされていますので、使われている文脈にも注意しましょう。

過剰絶対リスク

(放射線リスクの場合)放射線被曝集団における絶対リスクから、放射線に被曝しなかった集団における絶対リスク(自然リスク)を引いたもの

過剰かどうか?

絶対リスクと過剰絶対リスクとして用いている例
上(過剰絶対リスク)と同様に峻別している例

相対リスク(比に着目)

ある健康影響について、性、年齢などを一致させた対照群と比較して被曝群のリスクが何倍になっているかを表すもの

過剰相対リスク

相対リスクから1を引いたもの

寄与リスク(過剰絶対リスク)

要因ばく露によってその集団の罹患率がどれだけふえるのか。

説明例

統一的基礎資料 第3章 放射線による健康影響 放射線健康影響におけるリスク 相対リスクと寄与リスク

考えるポイント

  • リスクを考えているのは何か?

罹患か死亡か

  • 増加を比で表すか差で表すか?

相対か絶対か

  • 正味の増加に限るか否か?

過剰か否か




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