コラム
リスクの対応には、個人レベルと社会レベルがある。
個人レベルは、どう行動するかは個人にゆだねられている。
- メッセージの送り手は、個人が求めるリスク回避できるように情報提供。
- 受け手はその情報が理解できたかどうかをフィードバックしたり、欲しい情報を取りに行く。
社会レベルでは、社会的論争となっている課題を社会として決定
- 社会が求める「リスクのより適切なマネジメント」のために各プレーヤーが社会で求められる役割を果たす
- そのために、対話・ 共考・協働を実践し、課題解決を図っていく
リスク・コミュニケーションにおける行政の役割
環境の整備
まずは職員が気持ちよく働けるように職場環境整備
- メンタルヘルスなど対策が困難なところへの外部支援活用
(特にコミュニケーション分野の)専門家の活用
戦略的に取り組む必要がある
関係者のマインドセットを整えることにも配慮する必要がある
利害関係者を意志決定過程に巻き込む
利害関係者が理解の水準を上げられるようにリスク情報を提供すること
- リスク情報が適切に知らされていると受け止められるようにする
それぞれ意思表明できるようにする
リスクが関係者間で公平に分配できるようにする
食品の安全に関するリスクコミュニケーション
内閣府食品安全委員会事務局
食品の安全に関するリスクコミュニケーションのあり方に関する報告書について(平成27年5月28日)
出典情報
第4回 リスクコミュニケーションのあり方に関する勉強会
厚生労働省
食の安全に関するリスクコミュニケーションの今後の進め方について(平成17年3月)
中西準子.福島における放射線リスク評価と管理 その壁は何か
EU
EU Scientific Seminar 2015 on risk communication
レビュー
Communicating With Residents About Risks Following the Fukushima Nuclear Accident
本院での研修後の取り組み例
山口県.健康危機管理研修開催要領(平成26年2月10日(月))
コミュニケータの生業の問題など
長神 風二.サイエンスコミュニケーション ー誰が、なぜ?
公正取引委員会 競争政策研究センター.「人材と競争政策に関する検討会」報告書について(平成30年2月15日)
環境汚染を伴う災害後の対応
GRACE Study
Engaging a Chemical Disaster Community: Lessons from Graniteville
WHO
Communicating Risk in Public Health Emergencies
A WHO Guideline for Emergency Risk Communication (ERC) policy and practice
OECD/NEA
Towards a Shared Understanding of Radiological Risks: Summary Report of the NEA Stakeholder Involvement Workshop on Risk Communication
事故後の活動例
地域住民が市長を招いて開催した市民集会
第14回原子力委員会 資料1-1
Stakeholder participation
Liutsko L, Montero M, Trueba C, Sala R, Gallego E, Sarukhan A, Cardis E. Stakeholder participation in nuclear and radiological emergency preparedness and recovery in Spain: benefits and challenges of working together. J Radiol Prot. 2020 Mar;40(1):N1-N8.
JCO事故
甲斐倫明.緊急時の情報伝達(JCO事故の教訓)
消費者庁
地方公共団体・公益団体等対象 食品安全に関するリスクコミュニケーションポータルページ
文部科学省
リスクコミュニケーション案内
食品安全行政におけるリスクコミュニケーション調整機能
岡田 祥宏, 松尾 真紀子, 食品安全行政におけるリスクコミュニケーション調整機能とその体制, 日本リスク研究学会誌, 2012, 22 巻, 4 号, p. 219-228, 公開日 2013/06/04, Online ISSN 2185-4548, Print ISSN 0915-5465
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