局所の線量が高くてもそのまま発がんリスクが大きくなるとは限らない。
トータルに考えよう
2cmφの脳動脈瘤に白金製のコイルを充填しました.そのコイルにCo-60γ線を20Gy(コイル辺縁での線量)照射したら,コイルに接する組織表面での線量はどの位ビルドアップした値になるでしょうか?
局所に集中的に曝露する場合の制御が課題となっています。
気持ちの問題を考えての対応になっているようです。
受ける放射線の量は半減期だけでは決まらない。
減衰を考慮できるが、線源交換時に再度許可の申請が必要になる。
また、規制下限数量を下回る減衰補正は出来ない。
線量計のエネルギー依存性に注意しましょう。
エックス線診療室以外での放射線業務にも、相手の立場になって放射線部が配慮するとよいでしょう。
国際原子力機関の放射線基本安全基準では要求事項28でこの問題が取り上げられています。
学生への放射線防護の教育の機会とするとよいのではないでしょうか。